Google検索品質評価ガイドライン
Google検索品質評価ガイドラインとは、Googleが外部の「検索品質評価者(評価者)」に向けて作成した、Google検索においての評価方法(順位決定方法)を説明したガイドラインとなり、主にページの品質(PQ)、Needs Met(ニーズメット)を評価の対象とすることを説明しています。
この「Google検索品質評価ガイドライン(PDF)」は、定期的に内容の変更や追加などが行われており、2020年10月14日に更新されています。
記載してある項目として、
- 一般的なガイドラインの概要
- 検索品質評価の概要
- パート1:ページ品質評価ガイドライン
- パート2:モバイルユーザーのニーズを理解する
- パート3:ニーズを満たす評価ガイドライン
- 付録1:評価プラットフォームの使用
- 付録2:ガイドライン変更ログ
(2020年10月14日現在)以上の項目に分かれており、全175ページの記載があります。
また、このガイドラインでは、YMYL(Your Money or Your Life)や E-A-T など、Googleの コアアップデート の際に変動要素になった項目も解説されていることから、すべて英語で記述されていますが、SEOを考える方にとってはウェブサイト運営の指針やヒントとなる資料となります。
「日本語翻訳版:Google検索品質評価ガイドライン」はこちらか確認してください。
目次
Google検索品質評価ガイドラインの更新履歴
2020年10月14日に更新された内容
- 評価が検索結果の順序に直接影響しないことを明確にするための注記を追加
- 導入部の独立したセクションとして「これらのガイドラインにおける例の役割」を強調
- 特別コンテンツ結果ブロックにランディングページへのリンクがある可能性があることの説明・実例を追加
- マルウェアの警告があるページを評価する方法と、「ロードされませんでした」フラグを割り当てるタイミングに関するガイダンス・実例を更新
- 分かりやすくするために、評価フラグセクションとページ品質とニーズを満たすセクションの順序を変更
- 「さまざまなクエリの評価辞書と百科事典の結果」を追加:ユーザーの意図を理解し、NeedsMet評価のクエリを実行することの重要性を強調・実例を追加
上記が変更された履歴に記載している事項で、実際には以下の項目が追加となっています。
- 0.0:ユーザーがなぜ検索をするのか:検索エクスペリエンス
- 0.2:外部の評価者の偏りを防ぐための記述
- 2.1&12.1:重要な定義としてユーザーに関することを追加
- 14.6:不愉快なコンテンツの評価に関する記述
2019年12月5日に更新された内容
- 「検索品質評価の概要」を追加:全体的な検索ユーザーエクスペリエンスと検索品質評価の目的について説明
- 主要な検索の概念を説明するための定義と説明を追加
2019年9月5日に更新された内容
- 「YourMoneyor Your Life(YMYL)」の定義を改訂して、より詳細なサブカテゴリを追加
ページ品質の例のYMYLラベルを変更して、新しい定義に合わせた - ウェブサイトにあるさまざまな種類のコンテンツの違いに関するガイダンスを追加
- 元のコンテンツが最高のページ品質評価の正当性を提供する可能性があることを強調し、説明的な例を追加
また、それに応じて既存のPQの例の評価と説明を更新
2019年5月16日に更新された内容
- 品質のより包括的な概念を強調するために、E-A-T評価スライダーの名前をページ品質(PQ)スライダーに変更
それに応じて一貫性と明確さのためにPQ評価ガイダンスと例を更新 - 評価プラットフォームインターフェイスのプログラム変更と技術変更を反映するためのマイナーな言語とスクリーンショットの更新
2016年3月28日に更新された内容
- 補完コンテンツへの強調が減少された
- ローカル検索がより強調された
- Your Money Your LifeとE-A-Tが協調された
- モバイル例が増加した
良くある質問
Googleは自社の検索結果を評価するために、世界中から10,000人を超える検索品質評価者と契約しています。
そのため、Google検索品質評価者とは「一般人」となります。
また、Googleが直接採用しているわけではなく、Googleから委託された企業が募集しており、試験に合格することで評価者として採用されます。試験に合格した評価者には、Googleで実際に行われる検索から抽出された結果が与えられ評価していきます。
Google検索品質評価者の評価が直接順位に反映されることはありません。
2020年10月14日に更新された検索品質評価ガイドラインにも記載がありますが、評価者が特定のサイトを高く、低く評価したとしてもそれが直接順位には反映されず、直接的にGoogleの検索結果を変更できるわけではありません。
Googleは評価者に評価させることで、ユーザーにとってより良い検索結果が得られるように改善のヒントにしていると考えられています。
Google検索品質評価ガイドラインに違反することで、Googleからペナルティ(手動による対策)を受けることはありません。
また、このガイドラインは、サイト運営者(ウェブマスター)向けに作られたものではありません。しかし、一部ガイドラインの内容はGoogle検索のアルゴリズムに組み込まれている場合があり、違反することで順位が下がる可能性はあると言えます。
そのため、このガイドラインに沿ってサイト作成・運営することで、Googleやユーザーから評価されるコンテンツ作成のヒントとなります。
Google検索品質評価ガイドラインは、当初「非公開」でしたが、様々な場所で意図的に秘密情報を漏らされてしまい、現在では更新のたびに公開されています。
著作者:辻 昌彦

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