独自ドメイン
独自ドメインとは、世界中で1つしかないオリジナルのドメインを指し、取得後に更新し続ける限り、独自の専用ドメインとしてウェブサイト・ブログ、メールアドレスなどに利用できます。
またドメインは、トップレベルドメイン、ドメイン名、サブドメイン(ホスト名)の3つの部分で構成されています。
- ドメイン名:http://www.example.com
- トップレベルドメイン(TLD):http://www.example.com
- ルートドメイン:http://www.example.com
- サブドメイン:http://sub.example.com
- 補足:(サブディレクトリ):http://www.example.com/blog/
上記で説明した、ルートドメインの部分を任意で取得又は選択したものが独自ドメインとなります。
目次
独自ドメインがSEOに与える影響
SEOを継続的に行っていくのであれば、独自ドメインが最適だと言え、サブドメインよりもルートドメインを利用したサブディレクトリの方がSEOの観点から優先されます。
ただし、サブドメインとサブディレクトリのSEO効果に関しては賛否が分かれており、確実なものではありません。(参照:サブドメイン・サブディレクトリ)
無料のサブドメインと独自ドメインの比較
独自ドメインと対照的なドメインとして、「無料のサブドメイン」を例に挙げて説明します。
- 例:無料のサブドメイン:http://sub.example.com
- 例:独自ドメイン:http://www.example.com
無料のサブドメインの多くは、何らかのサービスに紐づいているドメインであり、古くから独自ドメインを運営しているため、ウェブサイト作成当初は、「インデックス」のスピードが速くなるなど、役に立つ可能性があります。
しかし、Googleの日々変わるアップデートや、SEOを考慮した場合、無料のサブドメインで行えることは少なく、改善にも制限が出てしまいます。
(例えば「meta tag」の変更が出来ない、「301リダイレクト」の設定が出来ないなど。)
さらに、独自ドメインの方が、コンテンツ、リンク、およびSEOシグナルがすべて収集されてサイトに集中し、SEOの成長に直接適用されます。
以上のことから、独自ドメインがSEOに与える影響としては、今後のSEOを考え、SEOの成長を望むのであれば、独自ドメインが圧倒的に有利であることが言えます。
Googleがドメインで伝えていること
Googleがドメインに関して伝えていることをまとめて掲載しています。
Googleはドメインを見ていないわけではない
ドメインオーソリティ(DA)のページでも説明していますが、Googleのジョン・ミュラー氏が、「ドメインオーソリティではなく、Googleにはドメインに対する独自の測定基準があるか?」という質問に回答した際に伝えたことです。
ドメインオーソリティとは全く違いますが、Googleにはドメインレベルの指標・測定基準があります。しかし、Googleが定期的に見つけるものは、既存のドメインに追加された新しいページコンテンツです。もちろん不確かで品質が低いウェブページは、Googleはすぐには取得しません。これは純粋にリンクだけに基づいて判断する訳ではなく、「このウェブサイトが良いな!」と私たちが知っている一般的な考え・信頼感のようなものです。
Google検索ランキングはページ単体で決まりますが、Googleはドメイン全体を見ていないわけではありません。
国別トップレベルドメインは正しく利用すること
GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がYouTubeのウェブマスターフォーラム「国を対象としないサイトにはccTLDを使用する必要がありますか?」で以下のように回答しています。
ccTLD(国別トップレベルドメイン)は国が割り当てられているとGoogleは判断し、ccTLDが「.jp」でアメリカのサイトだった場合、日本のサイトと思うかもしれません。
以上のように回答しており、本来の意図と違うドメインの利用はやめることを推奨します。トップレベルドメインに悩んだら万能な「.com」を。日本で展開するウェブサイトであれば「.jp」を選択しておきましょう。
新しいgTLDもGoogleは基本的に同じように処理をする
gTLD(分野別トップレベルドメイン/ジェネリックトップドメイン)は様々なドメインが日々出ていますが、Googleは公式サイトで以下のように回答しています。
基本的に、新しい gTLD も他の gTLD(.com、.org など)と同じように処理されます。検索において、特定の TLD のキーワードが有利に働くことも不利に働くこともありません。TLD も他の gTLD と同じように扱われます。同じ地域ターゲティング設定が必要ですし、URL のクロール、インデックス登録、ランク付けにおいてウェイトや影響が異なるということもありません。地域固有のTLDもgTLDと同じように処理します。
つまり、どのようなドメインを取得したとしても、Googleは同じようにドメインを扱うことを伝えています。
ドメイン年齢は関係がなく、SEOの役に立たない
@rajeshkumarsem:ドメイン年齢は信頼値を獲得するのに役立つだけであり、(Google検索の)200を超えるランキングシグナルの1つである可能性があります。
@JohnMu:いいえ、ドメイン年齢は何の役にも立ちません。
「中古ドメイン」にも記載しておりますが、Googleのジョン・ミュラー氏によると、ドメイン年齢はGoogleのランキングシグナルではなく、何も役に立たないことをTwitter言及しています。
トップレベルドメインの種類
トップレベルドメインを大きく分類した場合、
- gTLD:分野別トップレベルドメイン
- ccTLD:国別トップレベルドメイン
上記の2つに大別されます。
(また、以下では説明を省きますが、ユーザー対象ではないインターネットインフラ用の「Infrastructure TLD」もあります。)
gTLD(分野別トップレベルドメイン)
gTLD(Generic top-level domain)は、特定の分野や領域に割り当てられたトップレベルドメインです。良く利用されるgTLD(分野別トップレベルドメイン)をご紹介いたします。
gTLD | 主な用途 | 登録対象 |
---|---|---|
.com | 商業組織用 | 世界中誰でも可 |
.net | ネットワーク用 | 世界中誰でも可 |
.org | 非営利組織用 | 世界中誰でも可 |
.info | 制限なし | 世界中誰でも可 |
.biz | ビジネス用 | ビジネス利用者 |
.xxx | アダルト用 | アダルトサービス提供者 |
世界で最初に取得されたドメインは1985年3月15日登録の「symbolics.com」となります。「.com」は「commercial(商業の)」という意味で、世界中で一番利用率が高く、JPNICの調べによると月間100,000件以上取得されています。
すべての分野別トップレベルドメインは「JPNICのドメイン名の種類」を確認してください。
ccTLD(国別トップレベルドメイン)
ccTLD(Country code top-level domain)は、国名に基づくトップレベルドメインを指し、日本では「.jp」となります。(2021年3月現在で255存在しています。)
ccTLD | 地域名 |
---|---|
.us | アメリカ合衆国 |
.cn | 中国 |
.kr | 大韓民国(韓国) |
.jp | 日本 |
(ccTLDの一覧はこちらを確認してください。)
日本のccTLDである「.jp」のつくドメイン名は、 属性型(組織種別型)JPドメイン名と地域型JPドメイン名が存在します。
「.jp」は所在地が日本国内であれば取得可能であり、審査などの必要なく、「汎用JPドメイン名」とも言います。
また、2013年より新たな「地理的トップレベルドメイン:GeoTLD(Geographic top-level domain)」が加わり「.tokyo」などのドメインも取得できるようになりました。
属性型(組織種別型)JPドメイン名
JPドメイン | 詳細 |
---|---|
.co.jp | 株式会社、合同会社など |
.or.jp | 財団法人、社団法人、医療法人、宗教法人など |
.ne.jp | 日本国内のネットワークサービス提供者など |
属性型(組織種別型)JPドメイン名は、登録資格を満たす組織であり、日本に在住する個人が取得可能です。(例:.co.jpドメインなどは登記簿謄本などが必要です。)
(さらに詳しくは「JPドメイン名の分類」を確認してください。)
良くある質問
新規ドメインのサイトが上位表示されるまでの期間はそのウェブサイトによって異なり、期間は不明確です。
経験からですがSEOにおいて新規で独自ドメインを取得し、コンテンツを入力して上位表示されるまでにかかる期間は、(キーワードにもよりますが)3ヶ月~1年程度時間がかかるものだと思われます。
例えば、コンテンツの品質が良く、SEOの内部対策を行っている場合で会社名など(ニッチな検索クエリ)は、Googleのインデックス登録から1週間から3週間程度で上位に表示される場合があります。
著作者:辻 昌彦
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