Google検索からのトラフィック数とバックリンク数の相関関係!90.63%は流入ゼロ

SEOツールを提供し、シンガポールに本社を置くAhrefs(エイチレフス)が2020年3月31日に発表した研究結果ですが、「ウェブページの90.63%がGoogle検索からの流入がなく、66.31%のページにはバックリンクがない」ことが独自のコンテンツエクスプローラーツールより10憶ページを調査・研究した結果で明らかとなっています。

SEOにとって重要な考察のため、研究結果をお伝えしていきます。

Google検索において90.63%が1ヶ月の間トラフィックがない

Googleにインデックスされているページの内、90.63%は1ヶ月間で「トラフィック」がゼロ(ない)ことが以下のデータで明らかになっています。

ちなみにGoogle検索のオーガニック検索となります。

オーガニック検索において90.63%が1ヶ月の間トラフィックがない

  • トラフィックが0:90.63%
  • トラフィックが10以下:5.29%
  • トラフィックが100以下:2.84%
  • トラフィックが1,000以下:1.04%
  • トラフィックが1001以上:0.21%

例えば、1,000ページの記事を書き、Googleにすべて「インデックス」された場合、月間のトラフィック数が1001を超える記事は、21記事しかないことになります。100ページの場合はわずか2記事です。

そのため、公開するウェブページのほとんどは、Googleからのトラフィックがない可能性があることを理解しなければなりません。

それだけ1記事1記事高品質で執筆しなければ意味がないことが分かります。

66.31%のページにはバックリンク(被リンク)が1つもない

Googleにインデックスされているページの内、66.31%ページは「バックリンク(被リンク)」が1つもないことが調査結果で明らかになっています。

66.31%のページにはバックリンク(被リンク)が1つもない

  • バックリンク数0:66.31%
  • バックリンク数3以下:26.29%
  • バックリンク数10以下:5.22%
  • バックリンク数100以下:2.1%
  • バックリンク数101以上:0.008%

バックリンクはGoogleのアルゴリズムの1つであるPageRank(ページランク)に関係してきますが、意図的に付けても駄目ですし、量より質が優先されるようになっています。

しかし、この研究ではバックリンクが1つも付いていないために、90.63%は1ヶ月間で「トラフィック」がゼロなのではないかと考察しており、以下に相関関係を示しています。

トラフィックとバックリンクの相関関係

トラフィックとバックリンクの相関関係

上画像は、毎月のGoogleオーガニック検索のトラフィックと、参照ドメインの中央力のバックリンクの傾向を表したものです。

縦軸のバックリンク数が多いほど、横軸のオーガニック検索トラフィック数が上がっていることが分かります。

そのため、ページへのトラフィックを獲得したい場合は、高品質のバックリンクを獲得・構築する必要があることを結論として伝えています。

バックリンクとトップ100のキーワードとの相関関係

バックリンクとトップ100のキーワードとの相関関係

バックリンク数が多ければ多いほど、Google検索内でトップ100のキーワードランキングに入る数が増えていることが分かり、バックリンクとトップ100のキーワードにも相関関係があることを説明しています。

では、バックリンクなしで、どれぐらいオーガニック検索のトラフィックを獲得できるのでしょうか?以下で説明していきます。

バックリンクなしでトラフィックを獲得できる割合は全体の5%

バックリンクなしでオーガニック検索のトラフィックを獲得できる割合

※RDsとは、「リンク ルートドメイン」を意味しており、URLにリンクしているルートドメイン(個々のページではない)の数です。

400万ページをわずかに超えるページが、バックリンクなしでオーガニック検索トラフィックを獲得しています。

多く感じますが、全体の約5%に過ぎません。つまり、バックリンクがないウェブページは20ページに1つだけトラフィックを獲得していることになります。

大量のバックリンクがあってもトラフィックがゼロ

大量のバックリンクがあってもトラフィックがゼロ

上記では、約7万ページは200を超えるバックリンクがありますが、トラフィックが全く発生していません。

バックリンクが多いにも関わらず、トラフィックが獲得できていない理由を以下のように推測しています。

  1. 「不自然なリンク」でGoogleによってペナルティ(手動による対策)等を受けている
  2. Googleで検索しているユーザーをそもそもターゲットにしていない

ここでは、不自然なバックリンクは意味がなく、Google検索のユーザー意図に合わせたページでなければトラフィックが獲得できないと伝えています。

まとめ

これらの調査、研究結果をまとめると、以下のことが言えます。

  • 90.63%の割合でトラフィックがないページが存在する
  • バックリンクがないページでトラフィックが獲得できているページは全体の5%
  • トラフィックがないページにはバックリンク数との相関関係が認められる
  • しかし、多くのバックリンクがあってもトラフィックがない場合がある
  • 不自然なリンクは、トラフィックの獲得にはつながらない
  • ユーザーの検索意図を理解しないコンテンツはトラフィックが獲得できない

以上のことが分かりました。

SEOとしては、ユーザー意図を考えたコンテンツと、「ナチュラルリンク」を増やしていくことが大切ということになります。

昔よりバックリンクに執着する運営者も少なくなった背景には、バックリンクを販売(有料リンク)が少なくなったことも挙げられるのではないでしょうか。

しかし、PageRankは今だGoogleのアルゴリズムの1つです。

SNSを効果的に利用しながら検索ユーザーに役立つコンテンツを配信して、トラフィック数を獲得していきましょう。

  • トラフィック数の向上=検索順位の向上=ユーザーの検索意図を理解したコンテンツ

という方程式は成り立ちますので、考えながらコンテンツを配信していきましょう。

著作者:辻 昌彦

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