有料リンク
有料リンクとは、ウェブサイト(そのドメイン)に対して、バックリンク(被リンク)に、お金を支払い購入するリンクを指します。
また、Googleは、「PageRank」や検索結果でサイトのランキングを操作する行為すべてに対して「リンクプログラム(リンクスパム)」と呼び、「品質に関するガイドライン」違反となります。
そのため、有料リンクはリンクプログラム(リンクスパム)の1つです。
目次
SEOに与える影響
SEOにおいては禁止行為とされており、ペナルティ(手動による対策)の対象となる可能性があります。
Googleや他の検索エンジンは、ウェブサイトが受けるバックリンクを評判として判断しており(PageRank)、購入してバックリンクを買う行為はSEOの支流でした。
しかし、Googleが「ペンギンアップデート」を行い、有料リンクを取得しているウェブサイトの順位低下、又はペナルティを行うことで、2012年3月頃からその行為を禁止しました。
バックリンクに対するGoogleの見解
Googleのジョン・ミュラー氏はTwitterで以下のように回答しています。
@knvirani:質問です、バックリンクの観点からGoogleは本当にサイトにペナルティ(手動による対策)を行いますか? バックリンクの観点から、ツールを使用して競合他社の分析を行った結果、多数のバックリンクが貼られており、それらのリンクは有料リンクであることがわかりました。スパムチームは機能していますか?
@JohnMu:もちろん対処するレベルは様々ですが、ほとんどの場合、Googleのアルゴリズムが独自に(バックリンクの)問題を無効化(中和)します。私たちは、悪質なリンクの効果を無効にすれば十分だと考えており、そのようなサイトをGoogle検索から完全に削除する必要はない。
上記のように回答しており、不正なバックリンク(有料リンク)は無効化されます。
有料リンクを購入する企業は多い
現在の日本においても、有料リンクを購入する企業は多いと言えます。
上記で説明した不正なバックリンクが無効化される、ペナルティ(手動による対策)になりにくいことを逆手にとり、コンテンツの品質に注力しながらも、裏ではバックリンクを購入するウェブサイトは実在します。
いつ、どのようなことでウェブサイトがGoogle検索の圏外に飛ばされるか分からないため、有料リンクの購入は止めてください。
もし、現時点で有料リンクがある場合は、「リンクの否認」も確認しておいてください。
有料リンクを避ける方法
ウェブサイトのページを宣伝する目的のためのリンクや「アフィリエイト」などのリンクも有料リンクに当たります。
この場合、
- リンクに「nofollow属性」又は「rel=”sponsored”」を入れる
- 「robots.txtファイル」によって検索エンジンからブロックされる中間ページにリンクをリダイレクトする
などの方法を利用しておきましょう。
nofollow属性でも問題ないとされていますが、現在では広告リンクには「rel=”sponsored”」が推奨されています。
Googleへ有料リンクの報告
Googleに対して、
- 有料リンクを販売しているサイト
- 有料リンクを購入しているサイト
上記に対して、Googleの検索結果の品質を維持するために、「有料リンクを報告する」から知らせることが可能です。
また、報告する場合は「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」も必ず確認しておきましょう。
※有料リンクの報告は「Googleアカウント」が必要です。
有料ディレクトリ登録も有料リンクに
2014年の中盤頃に「ペンギンアップデート」の影響により、有料ディレクトリ登録と呼ばれる、カテゴリごとに分類されたポータルサイト等の中のリンク集に、自分のホームページを登録する有料サービスも有料リンクの対象となりました。
有料ディレクトリサービスのペナルティの歴史
- 2013年 8月:Googleが「iディレクトリ」を含む複数の有料ディレクトリ登録サービスサイトに警告を入れ話題になる
- 2013年 8月:改善方法として「nofollow」を加えるように通知される
- 2013年 9月:「iディレクトリ」の「nofollo」設定が発覚する
- 2013年10月:フルスピード社が運営する「プロバイダーリンク」が受付を終了し、サービス停止予告を行う
- 2013年10月:BPNディレクトリもリンクを「nofollo」設定へと変更する
- 2013年10月:BPNディレクトリ、新規受付終了となる
- 2013年10月:Jエントリーが新規申し込みを終了となる
- 2013年11月:クロスレコメンド一部提携先で「nofollo」が発覚する
- 2013年11月:SASOU Directoryでも一部「nofollo」を発見する
- 2013年11月:産経ディレクトリの「nofollo」設定が発覚する
- 2013年12月:クロスメディアディレクトリ「nofollo」設定が発覚する
- 2014年 8月:Jエントリーが2014年7月31日を持ってサービスを終了する
- 2014年 8月:BPNディレクトリは、8月31日で終了・閉鎖する
- 2014年 9月:e-まちタウンは9月12日でディレクトリサービスを終了する
- 2014年 9月:産経ディレクトリは9月30日をもって終了
- 2017年7月:Yahoo!ビジネスエクスプレス終了、Yahoo!カテゴリも2018年3月に終了
- 2019年2月:クロスレコメンドの終了
- 2019年11月:クロスメディアディレクトリの終了
ほとんどの有料ディレクトリ登録が「nofollo属性」設定、又はサービスの終了をしています。
著作者:辻 昌彦
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