「E-E-A-T」の版間の差分

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E-E-A-Tとは、[[Google検索品質評価ガイドライン]]において、ウェブページ(ページ品質)の信頼性を評価する概念。評価者が、ページがどの程度正確で、正直で、安全で、信頼できるかを検討する指標。
E-E-A-Tとは、[[Google検索品質評価ガイドライン]]において、ウェブページ(ページ品質)の信頼性を評価する概念。検索品質評価者が、ページがどの程度正確で、正直で、安全で、信頼できるかを検討する指標。


「Experience(経験)」「Expertise(専門知識)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」の頭文字を取り、E-E-A-Tと訳されている。
「Experience(経験)」「Expertise(専門知識)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」の頭文字を取り、E-E-A-Tと訳されている。
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Googleは、同ガイドラインにおいて、「信頼性」が最も重要な項目に挙げており、必要な信頼の種類と量はページにおいて異なると述べている。さらに、一部のタイプのページにおいては、高レベルの信頼が必要だと考えている。
Googleは、同ガイドラインにおいて、「信頼性」が最も重要な項目に挙げており、必要な信頼の種類と量はページにおいて異なると述べている。さらに、一部のタイプのページにおいては、高レベルの信頼が必要だと考えている。
== SEOに与える影響 ==
=== 人間が評価するE-A-Tとコンテンツが一致するか判断するために利用している ===
E-E-A-Tが、E-A-Tの際、Googleの[[ダニー・サリバン]]がE-A-Tがランキング要因かという質問に対し、Twitterで、以下のように回答している。
‎<twitter screen-name="dannysullivan" tweet-id="1182674027166326785" />
<blockquote>「E-A-Tはランキング要素ですか?」という質問ですが、例えば速度など、直接測定できる技術的なものではありません。
Googleは、人間が評価するE-A-Tとコンテンツが一致するかどうかを判断するために、さまざまなシグナルをプロキシとして使用します。その点で、それはランキング要因です。</blockquote>


== E-E-A-Tの概念 ==
== E-E-A-Tの概念 ==
E-E-A-Tは、ウェブページによって、必要な「信頼」は異なると考えられており、経験・専門知識・権威性においては、信頼をサポートする重要な概念である。


=== 信頼の種類と量の例 ===
=== 信頼の種類と量の例 ===
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●製品レビューサイトの場合:単に製品を販売するためではなく、正直で、他のユーザーが情報に基づいて購入を決定できるように書かれている必要がある。
●製品レビューサイトの場合:単に製品を販売するためではなく、正直で、他のユーザーが情報に基づいて購入を決定できるように書かれている必要がある。


●YMYLページの場合:人々や社会への危害を防ぐために正確でなければならない。
●[[YMYL]]ページの場合:人々や社会への危害を防ぐために正確でなければならない。
 
●YMYL以外のトピックに関するSNS投稿の場合:投稿の目的が視聴者を楽しませることであり、投稿の内容が害を及ぼす危険性がない場合などにおいては、高いレベルの信頼を必要としない場合がある。
 
=== トピックにおけるE-E-A-Tの意味 ===
Google検索品質評価ガイドラインでは、ウェブページのトピックにおいて、E-E-A-Tが何を意味するかを考えることを、検索品質評価者に言及している。考え方は以下の通り。
 
* 直接の経験はどれほど重要か?
* 専門家は誰か?
* そのトピックについて、情報源が信頼できる理由は何か?
* Webサイト、又はコンテンツ作成者がそのトピックについて信頼できる理由は何か?
 
また、E-E-A-Tの基準は、ページのトピックによって異なる。
 
=== ページの品質評価項目 ===
E-E-A-Tは、Google検索品質評価ガイドラインにおいて、ページの品質を評価する項目の1つである。
 
Google検索品質評価ガイドラインおいて、ページの品質評価は、以下の5つに分類される。
 
# 最低品質のページ
# 低品質のページ
# 中程度の品質のページ
# 高品質のページ
# 最高品質のページ
 
上記のページの品質評価を行うため、検索品質評価者が初期検討を行う。
 
ページの品質評価の初期検討は、以下の項目の項目で行われる。
 
* ページの目的
* ページが害を及ぼす可能性
* ページのトピックや種類
* ページのYMYL基準が適用される範囲
* ページタイトル
* ページにおける広告と補助コンテンツの役割
* ウェブサイト及びコンテンツ作成者が提供する情報
* MC(メインコンテンツ)の質
* ウェブサイトとコンテンツ作成者の評判
* ページの信頼性:E-E-A-T
 
「中程度の品質のページ」では、ページの目的に適したE-E-A-Tレベル。「高品質のページ」では、高レベルのE-E-A-T。「最高品質のページ」では、目的に対して非常に高いレベルのE-E-A-Tレベルが求められる。
 
 
ページや人、社会に害を及ぼす、信頼できないページや、トピック、又はスパムっである場合は、「Expertise(専門知識)」や「Experience(経験)」は関係なく、最低品質のページとなる。
 
=== E-E-A-Tがとても低い場合(最低品質のページ) ===
ウェブページのE-E-A-Tが、とても低い場合、メインコンテンツ(MC)が見れない場合、又は評価者として見ない選択を行う。
 
さらに、YMYLトピックのページが専門的でない場合、そのウェブページは信頼できないとみなされ、最低評価(最低品質のページ)となる。
 
=== E-E-A-Tの欠如している場合(低品質のページ) ===
適切なレベルのE-E-A-Tを欠いたページ場合、低品質であることが多い。E-E-A-Tが欠如している例は、以下の通り。
 
 
●コンテンツ作成者に十分な経験がない場合。
 
 例:レストランで食事をしたことがない人が書いたレストランのレビュー。
 
●コンテンツ作成者には十分な専門知識がない。
 
 例:専門知識のない人が書いたスカイダイビングの方法に関する記事。
 
●ウェブサイト・コンテンツの作成者が、ページのトピックスに関する情報源ではない。
 
 例:料理のウェブサイトで提供される納税申告書のダウンロード。
 
●ページ・ウェブサイトが、目的に対して信頼できない。
 
 例:カスタマーサービス情報が最小限のショッピングページ。
 
 
上記に該当している場合で、好意的な評判や、ウェブサイトの種類などにおいて、評価を考えてしまうことがあるが、ページのトピックや目的に対するE-E-A-Tの欠如を克服することはできない。
 
 
また、ページに目的に適したE-E-A-Tがない場合、低い評価する場合があり、「低品質のページ」の評価となる。
 
=== 高レベルのE-E-A-Tの場合(高品質のページ) ===
E-E-A-Tが高いページは、信頼できる、または非常に信頼できるページに分類される。
 
ページの目的、トピック、およびWebサイトの種類を加味した上で、ページがその目的を十分に達成し、高品質と見なされるためにはレベルのE-E-A-Tが必要になる場合がある。
 
== Experience(経験) ==
Experience(経験)とは、コンテンツの作成者が、トピックに関して必要なの経験をどの程度持っているかを指す。
 
経験は、直接の経験や人生の経験を指す。個人的な経験が豊富な人により作成されたページの場合、信頼性が高く、ページの目的を十分に達成する場合が多い。
 
 
(例)製品を個人的に使用したことのある人の製品レビューと、使用していない人のレビューのどちらが信頼できるか考えることで、Experience(経験)の必要性が分かる。
 
=== 高レベルのExperience(経験) ===
ほとんどすべてのトピックに価値がある状態の場合、高レベルのExperience(経験)となる。
 
多くの場合、そのトピックは、SNSの投稿やフォーラムのディスカッション等において、人々が共有している。その場合に、Experience(経験)は、質が高くなる。
 
== Expertise(専門知識) ==
Expertise(専門知識)とは、コンテンツ作成者が、トピックについて必要な知識やスキルを、どの程度持っているかを考慮されることを指す。ただし、トピックが異なる場合、信頼を得るための専門知識のレベルや種類が異なる。
 
 
Expertise(専門知識)では「必要な知識」、Experience(経験)では「必要なの経験」とあるが、違いは以下の通り。


●YMYL以外のトピックに関するSNS投稿の場合:投稿の目的が視聴者を楽しませることであり、投稿の内容が害を及ぼす危険性がない場合などにおいては、高いレベルの信頼を必要としない場合がある
* Expertise(専門知識)には、多くの場合、客観的でテスト可能な知識やスキルが含まれる。
* Experience(経験)には、経験はより主観的なものになる可能性が高く、個人的な物事を語る場合が多い。




つまりウェブページによって、必要なE-E-A-Tは異なる。
また、正式な専門的な知識に限定して、「Expertise(専門知識)」としているわけではなく、非公式の専門知識も同様に重要となる。理由として、ほとんどのトピックやページの目的を見た場合、分野がニッチであっても、専門家である必要を見つけることができるためである。


== E-E-A-Tの具体的な項目解説 ==
=== 高レベルのExpertise(専門知識) ===
ウェブページとトピックに対し、ユーザーに満足が行く、「信頼できるコンテンツを作成するために必要な専門知識」の場合、高レベルのExpertise(専門知識)となる。


=== Experience(経験) ===
コンテンツの作成者が、トピックに関して必要な直接または人生の経験をどの程度持っているかを考慮してください。多くの種類のページは、個人的な経験が豊富な人によって作成された場合、信頼性が高く、その目的を十分に達成します。たとえば、製品を個人的に使用したことのある人の製品レビューと、使用していない人の「レビュー」のどちらを信頼しますか?


=== Expertise(専門知識) ===
高レベルのExpertise(専門知識)場合、写真などの趣味から納税準備などのYMYLトピックまで、様々なトピックを満足させる専門知識が必要。また、この「専門知識」がある専門家は、公式の専門家だけではなく、専門家には非公式も含め多くの種類がある。
コンテンツ作成者がトピックについて必要な知識やスキルをどの程度持っているかを考慮してください。トピックが異なれば、信頼に足る専門知識のレベルや種類も異なります。たとえば、熟練した電気技師からの家庭用電気配線の再配線のアドバイスと、電気配線の知識がないアンティークの家の愛好家からのアドバイスのどちらを信頼しますか?
== Authoritativeness(権威性) ==
Authoritativeness(権威性)とは、コンテンツ作成者またはWebサイトが、そのトピックの信頼できる情報源としてどの程度知られているかを指す。


=== Authoritativeness(権威性) ===
例えば、SNSや、Googleビジネス等のプロフィールページは、信頼できる情報源である可能性がある。しかし、ほとんどのトピックでは、公式に信頼できるWebサイト・コンテンツ等の作成者は1人もいない。
コンテンツ作成者またはWebサイトが、そのトピックの信頼できる情報源としてどの程度知られているかを検討してください。ほとんどのトピックには、公式の信頼できるWebサイトまたはコンテンツ作成者が1人もいませんが、ある場合、そのWebサイトまたはコンテンツ作成者は、多くの場合、最も信頼できる信頼できる情報源の1つです。たとえば、ソーシャルメディアのローカルビジネスプロフィールページは、現在販売されている商品の信頼できる情報源である可能性があります。


パスポートを取得するための政府の公式ページは、パスポートを更新するための独自の公式かつ権威ある情報源です。


=== Trust(信頼性) ===
ただし、「信頼できる情報源」である場合、最も信頼できる情報源の1つとなる。例えば、パスポートを取得するための政府の公式ペー等は、パスポートを更新するための独自の公式かつ権威あるサイト。
信頼できないページは、経験豊富、専門家、または権威があるように見えても、E-E-A-Tが低いからです。たとえば、金融詐欺は、たとえコンテンツの作成者が詐欺を実行する頼りになると考えられている経験豊富で熟練した詐欺師であっても、信頼できません
 
=== 高レベルのAuthoritativeness(権威性) ===
高レベルのAuthoritativeness(権威性)は、すべてのタイプ(例えば、SNSや、Googleビジネス等のプロフィールページなど)で、見つけることができる。
 
== Trust(信頼性) ==
Trust(信頼性)とは、Experience(経験)、Expertise(専門知識)、Authoritativeness(権威性)があるページを指し、E-E-A-Tの中でも最も重要な項目である。
 
 
ただし、経験、専門知識(専門家)、権威性があるように見えた場合でも、Trust(信頼性)がないページ(信頼できないページ)は、E-E-A-Tが低い。
 
例として、コンテンツ作成者が熟練した、経験豊富な詐欺師の場合、経験・専門知識・権威性を網羅したとしても、信頼できないからである。そのため、ページが何らかの理由で信頼できない場合、そのページのE-E-A-Tは低い。
 
 
また、信頼には多くの側面があり、その中には経験、専門知識、権威性では捉えられないものもがある。例えば「オンラインストアの顧客サービス情報」や「学術著者向けの信頼性の高い論文・出版物」など、総合的な信頼評価では他の側面も考慮する。
 
=== 高レベルのTrust(信頼性) ===
高レベルのTrust(信頼性)を得るためには、YMYLトピックの有無に関わらず、高レベルの信頼が必要。例えば、製品レビューやアドバイスを提供するページには、少なくともある程度の信頼が必要。
 
さらに、金融取引の処理やYMYLトピックを扱う高品質のページでは、特に重要。
 
 
すべてのウェブページが高レベルの信頼を必要とするわけではないが、多くの場合、ユーザーが満足のいく信頼できるページである。


== YMYLとE-E-A-Tとの関連性 ==
== YMYLとE-E-A-Tとの関連性 ==
[[YMYL]]トピックにおけるE-E-A-Tとの関連性は以下の3つに分けられる。
'''1.高度な専門知識が必要な場合がある。'''
YMYLトピックに関するページの目的が、「情報提供」又は「アドバイスの提供」である場合、そのページが信頼できるか判断が必要となり、高度な専門知識が必要になる場合がある。
'''2.専門家、又は信頼できる情報源からの事実情報は、人々のニーズを満たさない場合がある。'''
YMYLトピックに関するページは、個人的な経験(困難な人生の課題に関するものが多い)を、共有するために作成されることがある。人々は、自分の経験を共有したり、慰めやインスピレーションを求めたり、他の人から学んだりする必要があるときに、お互いに頼る。そのため、専門家、又は信頼できる情報源からの事実情報は、このニーズを満たさない場合がある。
'''3.直接の人生経験を共有するページはE-E-A-Tが高いとみなされる場合がある'''
直接の人生経験を共有する、明確なYMYLトピックに関するページは、コンテンツが信頼でき、安全で、十分に確立された専門家のコンセンサスと一致している限り、E-E-A-Tが高いと見なされる場合がある。
対照的に、ある種のYMYL情報とアドバイスは、専門家から提供されるべきである。
=== 個人的な経験と専門知識の例 ===
==== YMYLトピック例:妊娠中の睡眠の課題 ====
●種類:健康または安全
●人生の貴重な分かち合い体験:「妊娠後期に眠るための安全で非医学的なヒントとコツ」など、個人的にこの問題に苦しんでいる人から提供されている。例えば、枕を使用して赤ちゃんにとって安全な姿勢で快適に眠る方法など。
●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:妊娠中でも安全な睡眠薬
==== YMYLトピック例:肝がん治療 ====
●種類:健康または安全
●人生の貴重な分かち合い体験:人々が肝がん治療にどのように対処しているかを説明する、誠実で敬意のあるフォーラムディスカッション。
●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:肝臓がんの様々な治療方法と、各治療下での関連する平均余命。
==== YMYLトピック例:納税申告書への記入 ====
●種類:金融または証券
●人生の貴重な分かち合い体験:専門家ではない、コンテンツクリエーターによる、納税に対するフラストレーションについてのユーモラスな動画。
●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:納税申告書の記入方法について。
==== YMYLトピック例:退職のための貯蓄 ====
●種類:金融または証券
●人生の貴重な分かち合い体験:退職貯蓄サービスの利用経験者によるレビュー。
●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:退職に向けて投資する方法に関するアドバイス。例えば、いくら貯蓄するか、どのような資産に投資するか、特定の年齢までに退職するために必要な金額など。
==== YMYLトピック例:投票方法 ====
●種類:ソサエティ
●人生の貴重な分かち合い体験:一般市民によるSNS投稿で、地方選挙で投票することが重要であると、個人的に信じている理由を説明している。
●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:誰が投票する資格があるか、または投票するための登録方法に関する情報。


== 出典 ==
== 出典 ==

2023年3月19日 (日) 08:59時点における最新版

E-E-A-T
E-E-A-T

E-E-A-Tとは、Google検索品質評価ガイドラインにおいて、ウェブページ(ページ品質)の信頼性を評価する概念。検索品質評価者が、ページがどの程度正確で、正直で、安全で、信頼できるかを検討する指標。

「Experience(経験)」「Expertise(専門知識)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」の頭文字を取り、E-E-A-Tと訳されている。

E-E-A-Tは、2022年12月15日に更新されたGoogle検索品質評価ガイドラインから言及されている言葉であり、それ以前は「E-A-T(専門知識・権威性・信頼性)」が利用されており、「Experience(経験)」が追加された。

また、E-A-Tに関しては、2014年版の Google検索品質評価ガイドラインで最初に公開された。

Googleは、同ガイドラインにおいて、「信頼性」が最も重要な項目に挙げており、必要な信頼の種類と量はページにおいて異なると述べている。さらに、一部のタイプのページにおいては、高レベルの信頼が必要だと考えている。

SEOに与える影響

人間が評価するE-A-Tとコンテンツが一致するか判断するために利用している

E-E-A-Tが、E-A-Tの際、Googleのダニー・サリバンがE-A-Tがランキング要因かという質問に対し、Twitterで、以下のように回答している。

「E-A-Tはランキング要素ですか?」という質問ですが、例えば速度など、直接測定できる技術的なものではありません。 Googleは、人間が評価するE-A-Tとコンテンツが一致するかどうかを判断するために、さまざまなシグナルをプロキシとして使用します。その点で、それはランキング要因です。

E-E-A-Tの概念

E-E-A-Tは、ウェブページによって、必要な「信頼」は異なると考えられており、経験・専門知識・権威性においては、信頼をサポートする重要な概念である。

信頼の種類と量の例

Google検索品質評価ガイドラインにおいて、Googleは、E-E-A-Tでもっとも重要な信頼の必要性、種類と量は、ページによって異と伝えており、例は以下の通り。


●オンラインストアの場合:安全なオンライン決済システムと信頼できるカスタマーサービスが必要。

●製品レビューサイトの場合:単に製品を販売するためではなく、正直で、他のユーザーが情報に基づいて購入を決定できるように書かれている必要がある。

YMYLページの場合:人々や社会への危害を防ぐために正確でなければならない。

●YMYL以外のトピックに関するSNS投稿の場合:投稿の目的が視聴者を楽しませることであり、投稿の内容が害を及ぼす危険性がない場合などにおいては、高いレベルの信頼を必要としない場合がある。

トピックにおけるE-E-A-Tの意味

Google検索品質評価ガイドラインでは、ウェブページのトピックにおいて、E-E-A-Tが何を意味するかを考えることを、検索品質評価者に言及している。考え方は以下の通り。

  • 直接の経験はどれほど重要か?
  • 専門家は誰か?
  • そのトピックについて、情報源が信頼できる理由は何か?
  • Webサイト、又はコンテンツ作成者がそのトピックについて信頼できる理由は何か?

また、E-E-A-Tの基準は、ページのトピックによって異なる。

ページの品質評価項目

E-E-A-Tは、Google検索品質評価ガイドラインにおいて、ページの品質を評価する項目の1つである。

Google検索品質評価ガイドラインおいて、ページの品質評価は、以下の5つに分類される。

  1. 最低品質のページ
  2. 低品質のページ
  3. 中程度の品質のページ
  4. 高品質のページ
  5. 最高品質のページ

上記のページの品質評価を行うため、検索品質評価者が初期検討を行う。

ページの品質評価の初期検討は、以下の項目の項目で行われる。

  • ページの目的
  • ページが害を及ぼす可能性
  • ページのトピックや種類
  • ページのYMYL基準が適用される範囲
  • ページタイトル
  • ページにおける広告と補助コンテンツの役割
  • ウェブサイト及びコンテンツ作成者が提供する情報
  • MC(メインコンテンツ)の質
  • ウェブサイトとコンテンツ作成者の評判
  • ページの信頼性:E-E-A-T

「中程度の品質のページ」では、ページの目的に適したE-E-A-Tレベル。「高品質のページ」では、高レベルのE-E-A-T。「最高品質のページ」では、目的に対して非常に高いレベルのE-E-A-Tレベルが求められる。


ページや人、社会に害を及ぼす、信頼できないページや、トピック、又はスパムっである場合は、「Expertise(専門知識)」や「Experience(経験)」は関係なく、最低品質のページとなる。

E-E-A-Tがとても低い場合(最低品質のページ)

ウェブページのE-E-A-Tが、とても低い場合、メインコンテンツ(MC)が見れない場合、又は評価者として見ない選択を行う。

さらに、YMYLトピックのページが専門的でない場合、そのウェブページは信頼できないとみなされ、最低評価(最低品質のページ)となる。

E-E-A-Tの欠如している場合(低品質のページ)

適切なレベルのE-E-A-Tを欠いたページ場合、低品質であることが多い。E-E-A-Tが欠如している例は、以下の通り。


●コンテンツ作成者に十分な経験がない場合。

 例:レストランで食事をしたことがない人が書いたレストランのレビュー。

●コンテンツ作成者には十分な専門知識がない。

 例:専門知識のない人が書いたスカイダイビングの方法に関する記事。

●ウェブサイト・コンテンツの作成者が、ページのトピックスに関する情報源ではない。

 例:料理のウェブサイトで提供される納税申告書のダウンロード。

●ページ・ウェブサイトが、目的に対して信頼できない。

 例:カスタマーサービス情報が最小限のショッピングページ。


上記に該当している場合で、好意的な評判や、ウェブサイトの種類などにおいて、評価を考えてしまうことがあるが、ページのトピックや目的に対するE-E-A-Tの欠如を克服することはできない。


また、ページに目的に適したE-E-A-Tがない場合、低い評価する場合があり、「低品質のページ」の評価となる。

高レベルのE-E-A-Tの場合(高品質のページ)

E-E-A-Tが高いページは、信頼できる、または非常に信頼できるページに分類される。

ページの目的、トピック、およびWebサイトの種類を加味した上で、ページがその目的を十分に達成し、高品質と見なされるためにはレベルのE-E-A-Tが必要になる場合がある。

Experience(経験)

Experience(経験)とは、コンテンツの作成者が、トピックに関して必要なの経験をどの程度持っているかを指す。

経験は、直接の経験や人生の経験を指す。個人的な経験が豊富な人により作成されたページの場合、信頼性が高く、ページの目的を十分に達成する場合が多い。


(例)製品を個人的に使用したことのある人の製品レビューと、使用していない人のレビューのどちらが信頼できるか考えることで、Experience(経験)の必要性が分かる。

高レベルのExperience(経験)

ほとんどすべてのトピックに価値がある状態の場合、高レベルのExperience(経験)となる。

多くの場合、そのトピックは、SNSの投稿やフォーラムのディスカッション等において、人々が共有している。その場合に、Experience(経験)は、質が高くなる。

Expertise(専門知識)

Expertise(専門知識)とは、コンテンツ作成者が、トピックについて必要な知識やスキルを、どの程度持っているかを考慮されることを指す。ただし、トピックが異なる場合、信頼を得るための専門知識のレベルや種類が異なる。


Expertise(専門知識)では「必要な知識」、Experience(経験)では「必要なの経験」とあるが、違いは以下の通り。

  • Expertise(専門知識)には、多くの場合、客観的でテスト可能な知識やスキルが含まれる。
  • Experience(経験)には、経験はより主観的なものになる可能性が高く、個人的な物事を語る場合が多い。


また、正式な専門的な知識に限定して、「Expertise(専門知識)」としているわけではなく、非公式の専門知識も同様に重要となる。理由として、ほとんどのトピックやページの目的を見た場合、分野がニッチであっても、専門家である必要を見つけることができるためである。

高レベルのExpertise(専門知識)

ウェブページとトピックに対し、ユーザーに満足が行く、「信頼できるコンテンツを作成するために必要な専門知識」の場合、高レベルのExpertise(専門知識)となる。


高レベルのExpertise(専門知識)場合、写真などの趣味から納税準備などのYMYLトピックまで、様々なトピックを満足させる専門知識が必要。また、この「専門知識」がある専門家は、公式の専門家だけではなく、専門家には非公式も含め多くの種類がある。

Authoritativeness(権威性)

Authoritativeness(権威性)とは、コンテンツ作成者またはWebサイトが、そのトピックの信頼できる情報源としてどの程度知られているかを指す。

例えば、SNSや、Googleビジネス等のプロフィールページは、信頼できる情報源である可能性がある。しかし、ほとんどのトピックでは、公式に信頼できるWebサイト・コンテンツ等の作成者は1人もいない。


ただし、「信頼できる情報源」である場合、最も信頼できる情報源の1つとなる。例えば、パスポートを取得するための政府の公式ペー等は、パスポートを更新するための独自の公式かつ権威あるサイト。

高レベルのAuthoritativeness(権威性)

高レベルのAuthoritativeness(権威性)は、すべてのタイプ(例えば、SNSや、Googleビジネス等のプロフィールページなど)で、見つけることができる。

Trust(信頼性)

Trust(信頼性)とは、Experience(経験)、Expertise(専門知識)、Authoritativeness(権威性)があるページを指し、E-E-A-Tの中でも最も重要な項目である。


ただし、経験、専門知識(専門家)、権威性があるように見えた場合でも、Trust(信頼性)がないページ(信頼できないページ)は、E-E-A-Tが低い。

例として、コンテンツ作成者が熟練した、経験豊富な詐欺師の場合、経験・専門知識・権威性を網羅したとしても、信頼できないからである。そのため、ページが何らかの理由で信頼できない場合、そのページのE-E-A-Tは低い。


また、信頼には多くの側面があり、その中には経験、専門知識、権威性では捉えられないものもがある。例えば「オンラインストアの顧客サービス情報」や「学術著者向けの信頼性の高い論文・出版物」など、総合的な信頼評価では他の側面も考慮する。

高レベルのTrust(信頼性)

高レベルのTrust(信頼性)を得るためには、YMYLトピックの有無に関わらず、高レベルの信頼が必要。例えば、製品レビューやアドバイスを提供するページには、少なくともある程度の信頼が必要。

さらに、金融取引の処理やYMYLトピックを扱う高品質のページでは、特に重要。


すべてのウェブページが高レベルの信頼を必要とするわけではないが、多くの場合、ユーザーが満足のいく信頼できるページである。

YMYLとE-E-A-Tとの関連性

YMYLトピックにおけるE-E-A-Tとの関連性は以下の3つに分けられる。


1.高度な専門知識が必要な場合がある。

YMYLトピックに関するページの目的が、「情報提供」又は「アドバイスの提供」である場合、そのページが信頼できるか判断が必要となり、高度な専門知識が必要になる場合がある。


2.専門家、又は信頼できる情報源からの事実情報は、人々のニーズを満たさない場合がある。

YMYLトピックに関するページは、個人的な経験(困難な人生の課題に関するものが多い)を、共有するために作成されることがある。人々は、自分の経験を共有したり、慰めやインスピレーションを求めたり、他の人から学んだりする必要があるときに、お互いに頼る。そのため、専門家、又は信頼できる情報源からの事実情報は、このニーズを満たさない場合がある。


3.直接の人生経験を共有するページはE-E-A-Tが高いとみなされる場合がある

直接の人生経験を共有する、明確なYMYLトピックに関するページは、コンテンツが信頼でき、安全で、十分に確立された専門家のコンセンサスと一致している限り、E-E-A-Tが高いと見なされる場合がある。

対照的に、ある種のYMYL情報とアドバイスは、専門家から提供されるべきである。

個人的な経験と専門知識の例

YMYLトピック例:妊娠中の睡眠の課題

●種類:健康または安全

●人生の貴重な分かち合い体験:「妊娠後期に眠るための安全で非医学的なヒントとコツ」など、個人的にこの問題に苦しんでいる人から提供されている。例えば、枕を使用して赤ちゃんにとって安全な姿勢で快適に眠る方法など。

●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:妊娠中でも安全な睡眠薬

YMYLトピック例:肝がん治療

●種類:健康または安全

●人生の貴重な分かち合い体験:人々が肝がん治療にどのように対処しているかを説明する、誠実で敬意のあるフォーラムディスカッション。

●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:肝臓がんの様々な治療方法と、各治療下での関連する平均余命。

YMYLトピック例:納税申告書への記入

●種類:金融または証券

●人生の貴重な分かち合い体験:専門家ではない、コンテンツクリエーターによる、納税に対するフラストレーションについてのユーモラスな動画。

●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:納税申告書の記入方法について。

YMYLトピック例:退職のための貯蓄

●種類:金融または証券

●人生の貴重な分かち合い体験:退職貯蓄サービスの利用経験者によるレビュー。

●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:退職に向けて投資する方法に関するアドバイス。例えば、いくら貯蓄するか、どのような資産に投資するか、特定の年齢までに退職するために必要な金額など。

YMYLトピック例:投票方法

●種類:ソサエティ

●人生の貴重な分かち合い体験:一般市民によるSNS投稿で、地方選挙で投票することが重要であると、個人的に信じている理由を説明している。

●専門家に任せることが最善の情報又はアドバイス:誰が投票する資格があるか、または投票するための登録方法に関する情報。

出典