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AMP(Accelerated Mobile Pages)とは、モバイルデバイス(スマホ)向けページの表示を高速化するように設計された「[[モバイルフレンドリー]]」なウェブページ形式のこと。AMPはそのまま「アンプ」と呼ぶ。
AMP(Accelerated Mobile Pages)とは、モバイルデバイス(スマホ)向けページの表示を高速化するように設計された「[[モバイルフレンドリー]]」なウェブページ形式のこと。AMPはそのまま「アンプ」と呼ぶ。


== 歴史 ==
当初Accelerated Mobile Pagesは、モバイルでのウェブサイトを高速化することを目的とし、2015年10月7日にオープンソース発表されたプロジェクト名。
当初Accelerated Mobile Pagesは、モバイルでのウェブサイトを高速化することを目的とし、2015年10月7日にオープンソース発表されたプロジェクト名だった。


同プロジェクトは、Googleを中心にVox Media、La Stampa、Buzzfeed、The Washington Post、Twitter、朝日新聞、毎日新聞、産経デジタルなど30社以上が以下の目的で参加した。
同プロジェクトは、Googleを中心にVox Media、La Stampa、Buzzfeed、The Washington Post、Twitter、朝日新聞、毎日新聞、産経デジタルなど30社以上が以下の目的で参加。


* モバイル(スマホ)のロード時間を短縮すること
* モバイル(スマホ)のロード時間を短縮すること
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* 検索エンジンを利用してよりニュース記事を読んでほしいこと
* 検索エンジンを利用してよりニュース記事を読んでほしいこと


2016年2月頃からGoogleの検索エンジンに表示されるようになった。
2016年2月頃からGoogleの検索エンジンが対応しAMPが表示。
[[ファイル:Amptaiou02.png|代替文=Google検索におけるAMPの⚡表示|サムネイル|Google検索におけるAMPの⚡表示]]
当初、Googleのトップニュース(トップストーリー)のカルーセルに表示させるためには、AMP対応が必須だったため、ニュースサイトのみのAMP対応が増加。(現在では、非AMPでも表示される。)
 
さらに、[[ページエクスペリエンスシグナル]]に導入される[[コアウェブバイタル]](Core Web Vitals)等の影響もあり、AMP対応するウェブページが増加。
 
また、AMPに対応しているページはGoogleの検索結果に「⚡」のマークが表示されていた。(現在は表示されていない)
 
== SEOに与える影響 ==
AMPが直接SEOに与える影響はない。
 
ただし、AMP対応を行うことで、モバイルフレンドリーとコアウェブバイタルの基準をクリアでき、[[ページエクスペリエンスシグナル]]であるGoogleのランキング要因は一部対応が行える。
 
非AMPのウェブサイトが[[モバイルフレンドリー]]であること、[[コアウェブバイタル]](Core Web Vitals)の基準をクリアしていれば問題がない。
 
== 歴史 ==
 
=== 2015年10月7日:AMPプロジェクトを発表 ===
GoogleやTwitterをはじめとする30以上の会社と一緒に、モバイルページのロード時間を短縮(加速)させるプロジェクト、Accelerated Mobile Pages(アクセラレイティッド・モバイル・ページ)通称AMP(アンプ)を「[https://blog.google/products/search/introducing-accelerated-mobile-pages/ Introducing the Accelerated Mobile Pages Project, for a faster, open mobile web]」で発表。
 
=== 2015年12月:AMP対応した記事の構造化データの仕様を公開 ===
GoogleはAMP対応した記事の「構造化データ」の仕様を[https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/article?hl=ja 旧デベロッパーツール]で公開。
 
現在では同ページで、非AMPとAMP対応した記事の構造化データの仕様を確認することが可能。
 
=== 2015年12月:WordPress公式のAMPプラグインVersion 0.1をリリース ===
 
* プラグイン名:[https://ja.wordpress.org/plugins/amp/ AMP]
* 作者: AMP Project Contributors
 
[[ファイル:Amp-puraguin01.png|代替文=WordPress公式のAMPプラグイン|サムネイル|WordPress公式のAMPプラグイン]]
 
=== 2016年2月:AMPでの広告表示及び解析ツールのサポートを開始 ===
AMPプロジェクトの公式ページで、AMPの広告表「[https://amphtml.wordpress.com/ BUILDING THE FUTURE OF EMAIL WITH AMP](AMPを使用したメールの未来の構築)」と解析ツール「[https://amphtml.wordpress.com/2016/01/28/analytics-and-measurement-for-amp-pages/ ANALYTICS AND MEASUREMENT FOR AMP](AMPの分析と測定)」のサポートを開始したことを発表しました。
 
また、同時にGoogleアナリティクスもAMPページの分析に対応したことを「[https://analytics.googleblog.com/2016/01/announcing-ga-support-for-accelerated.html Announcing GA Support for Accelerated Mobile Pages (AMP) Analytics]」で報告しました。
 
=== 2016年2月:会員登録や定期購読ページのコンテンツにAMPが対応 ===
AMPプロジェクトは、会員登録や定期購読ページのコンテンツにAMPが対応したことを公式ページの「AMP: SUPPORTING PAYWALLS AND SUBSCRIPTIONS(ペイウォールとサブスクリプションのサポート)」で発表しました。
 
=== 2016年2月:AMPに対応したモバイル検索結果をGoogleがリリースし、トップニュースに表示 ===
[[ファイル:Toppunyusu01.png|代替文=GoogleがAMPに対応したモバイル検索結果「トップニュース」を表示|サムネイル|GoogleがAMPに対応したモバイル検索結果「トップニュース」を表示]]
2016年2月23日に、GoogleがAMPに対応したモバイル検索結果「トップニュース」を表示しました。
 
Googleからの公式発表はありませんでしたが、当初は⚡マークと共にAMPの表示がされていました。
 
=== 2016年5月:AMPの拡張機能を公開 ===
AMPプロジェクトは「[https://amphtml.wordpress.com/2016/02/09/amp-supporting-paywalls-and-subscriptions/ MENUS, SHARING, AND DYNAMIC CSS CLASSES IN AMP]」にて、AMPの拡張機能、サイドバー、アコーディオン、ソーシャルシェア、ダイナミックCSSに対応したことを発表しました。
 
AMPの利便性が向上し、対応するウェブサイトも増え、米国の大手レシピサイトがAMP対応を行いました。
 
また、2015年10月にモバイルからAMP対応ページのデモを確認することができるように告知しており「AMP対応ページデモ」をスマホでクリックし、検索ワードに入れることで以下の画像のようなデモが表示されます。
 
=== 2016年6月:日本のGoogleニュースでAMPサポートを開始 ===
日本のモバイル検索結果に、「トップニュース」と「おすすめ」が表示されるGoogleニュースでのAMPサポートをGoogleは開始しました。
 
=== 2016年9月:GoogleがAMP対応を推奨 ===
Googleの公式ブログで「What is AMP?」を公開し、ニュースサイトやブログサイト、レシピサイト、ショッピングサイト(ECサイト)に対して、GoogleがAMP対応を推奨しました。
 
AMP対応はSEOの恩恵を受けることが出来るのかという議題が多く上がりましたが、現在でもAMPは直接のランキング要因ではありません。
 
=== 2016年10月:AMPテストツールを公開 ===
Googleは公式ブログ「[https://developers.google.com/search/blog/2016/10/using-amp-try-our-new-webpage-tester?hl=ja Using AMP? Try our new webpage tester]」にて、AMPが正しく設定できているか確認するツール「[https://search.google.com/test/amp?hl=ja AMPテストツール]」を公開しました。
 
リニューアルを繰り返し、現在は「AMPテスト」として利用することが可能です。
 
=== 2016年10月:Googleのモバイル検索結果すべてにAMP対応ページを表示 ===
日本のGoogleモバイル検索結果すべてのページに、AMP対応したページが表示されるようになり、公式ブログ「[https://japan.googleblog.com/2016/10/amp-1.html モバイルウェブを速く、快適に − AMP プロジェクト 1 周年]」で発表しました。現在のAMPの仕様と差ほど変わりません。当時は⚡マークと「AMP」という文字が表示されていました。
 
=== 2016年10月:AMPカルーセル内のレシピ対応をしたリッチカードを提供開始 ===
Googleは公式ブログの「[https://developers.google.com/search/blog/2016/05/introducing-rich-cards Introducing Rich Cards]」で、レシピのリッチカードを世界中に公開したことを発表しました。現在でも、多くのレシピサイトが対応しています。
 
=== 2016年12月:Google画像検索もAMP対応 ===
Google画像検索においてもAMP対応が行われ、当時は⚡マークと「AMP」という文字が表示されていました。
 
=== 2017年9月:強調スニペットのAMPのリンク掲載 ===
Googleはモバイル検索結果において表示する「強調スニペット」にAMP対応のラベルと、AMPページのリンクを掲載するよに改良を加えました。


公開当初は、Googleのトップニュース(トップストーリー)のカルーセルに表示させるためには、AMP対応が必須だったため、ニュースサイトのみのAMP対応が増えた。(現在では、非AMPでも表示される。)
=== 2017年11月:Yahoo!検索がモバイル検索結果でAMP対応 ===
Google検索から遅れること約1年、Yahoo!の検索結果にもAMP対応のモバイル検索結果が表示されるようになり、当時は⚡マークと「AMP」という文字が表示されていました。


さらに、[[ページエクスペリエンスシグナル]]に導入される[[コアウェブバイタル]](Core Web Vitals)等の影響もあり、AMP対応するウェブページが増加した。
== 出典 ==


また、AMPに対応しているページは検索結果に「⚡」のマークが表示されていた。(現在は表示されていない)
* [https://blog.google/products/search/introducing-accelerated-mobile-pages/ Introducing the Accelerated Mobile Pages Project, for a faster, open mobile web](Google The Keyword)
* [https://support.google.com/google-ads/answer/7496737?hl=ja Accelerated Mobile Pages(AMP)について](Gooogle広告ヘルプ)


[[Category:未完成]]
[[Category:未完成]]
[[Category:SEO内部対策・テクニカルSEO]]
[[Category:広告に対するSEO]]

2023年3月8日 (水) 00:11時点における最新版

AMP(Accelerated Mobile Pages)とは、モバイルデバイス(スマホ)向けページの表示を高速化するように設計された「モバイルフレンドリー」なウェブページ形式のこと。AMPはそのまま「アンプ」と呼ぶ。

当初Accelerated Mobile Pagesは、モバイルでのウェブサイトを高速化することを目的とし、2015年10月7日にオープンソース発表されたプロジェクト名。

同プロジェクトは、Googleを中心にVox Media、La Stampa、Buzzfeed、The Washington Post、Twitter、朝日新聞、毎日新聞、産経デジタルなど30社以上が以下の目的で参加。

  • モバイル(スマホ)のロード時間を短縮すること
  • ニュース記事等のスマホ検索時のウェブページを高速で表示させること
  • ウェブページを表示するまで読み込みを待つ状態を回避すること
  • 検索エンジンを利用してよりニュース記事を読んでほしいこと

2016年2月頃からGoogleの検索エンジンが対応しAMPが表示。

Google検索におけるAMPの⚡表示
Google検索におけるAMPの⚡表示

当初、Googleのトップニュース(トップストーリー)のカルーセルに表示させるためには、AMP対応が必須だったため、ニュースサイトのみのAMP対応が増加。(現在では、非AMPでも表示される。)

さらに、ページエクスペリエンスシグナルに導入されるコアウェブバイタル(Core Web Vitals)等の影響もあり、AMP対応するウェブページが増加。

また、AMPに対応しているページはGoogleの検索結果に「⚡」のマークが表示されていた。(現在は表示されていない)

SEOに与える影響

AMPが直接SEOに与える影響はない。

ただし、AMP対応を行うことで、モバイルフレンドリーとコアウェブバイタルの基準をクリアでき、ページエクスペリエンスシグナルであるGoogleのランキング要因は一部対応が行える。

非AMPのウェブサイトがモバイルフレンドリーであること、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の基準をクリアしていれば問題がない。

歴史

2015年10月7日:AMPプロジェクトを発表

GoogleやTwitterをはじめとする30以上の会社と一緒に、モバイルページのロード時間を短縮(加速)させるプロジェクト、Accelerated Mobile Pages(アクセラレイティッド・モバイル・ページ)通称AMP(アンプ)を「Introducing the Accelerated Mobile Pages Project, for a faster, open mobile web」で発表。

2015年12月:AMP対応した記事の構造化データの仕様を公開

GoogleはAMP対応した記事の「構造化データ」の仕様を旧デベロッパーツールで公開。

現在では同ページで、非AMPとAMP対応した記事の構造化データの仕様を確認することが可能。

2015年12月:WordPress公式のAMPプラグインVersion 0.1をリリース

  • プラグイン名:AMP
  • 作者: AMP Project Contributors
WordPress公式のAMPプラグイン
WordPress公式のAMPプラグイン

2016年2月:AMPでの広告表示及び解析ツールのサポートを開始

AMPプロジェクトの公式ページで、AMPの広告表「BUILDING THE FUTURE OF EMAIL WITH AMP(AMPを使用したメールの未来の構築)」と解析ツール「ANALYTICS AND MEASUREMENT FOR AMP(AMPの分析と測定)」のサポートを開始したことを発表しました。

また、同時にGoogleアナリティクスもAMPページの分析に対応したことを「Announcing GA Support for Accelerated Mobile Pages (AMP) Analytics」で報告しました。

2016年2月:会員登録や定期購読ページのコンテンツにAMPが対応

AMPプロジェクトは、会員登録や定期購読ページのコンテンツにAMPが対応したことを公式ページの「AMP: SUPPORTING PAYWALLS AND SUBSCRIPTIONS(ペイウォールとサブスクリプションのサポート)」で発表しました。

2016年2月:AMPに対応したモバイル検索結果をGoogleがリリースし、トップニュースに表示

GoogleがAMPに対応したモバイル検索結果「トップニュース」を表示
GoogleがAMPに対応したモバイル検索結果「トップニュース」を表示

2016年2月23日に、GoogleがAMPに対応したモバイル検索結果「トップニュース」を表示しました。

Googleからの公式発表はありませんでしたが、当初は⚡マークと共にAMPの表示がされていました。

2016年5月:AMPの拡張機能を公開

AMPプロジェクトは「MENUS, SHARING, AND DYNAMIC CSS CLASSES IN AMP」にて、AMPの拡張機能、サイドバー、アコーディオン、ソーシャルシェア、ダイナミックCSSに対応したことを発表しました。

AMPの利便性が向上し、対応するウェブサイトも増え、米国の大手レシピサイトがAMP対応を行いました。

また、2015年10月にモバイルからAMP対応ページのデモを確認することができるように告知しており「AMP対応ページデモ」をスマホでクリックし、検索ワードに入れることで以下の画像のようなデモが表示されます。

2016年6月:日本のGoogleニュースでAMPサポートを開始

日本のモバイル検索結果に、「トップニュース」と「おすすめ」が表示されるGoogleニュースでのAMPサポートをGoogleは開始しました。

2016年9月:GoogleがAMP対応を推奨

Googleの公式ブログで「What is AMP?」を公開し、ニュースサイトやブログサイト、レシピサイト、ショッピングサイト(ECサイト)に対して、GoogleがAMP対応を推奨しました。

AMP対応はSEOの恩恵を受けることが出来るのかという議題が多く上がりましたが、現在でもAMPは直接のランキング要因ではありません。

2016年10月:AMPテストツールを公開

Googleは公式ブログ「Using AMP? Try our new webpage tester」にて、AMPが正しく設定できているか確認するツール「AMPテストツール」を公開しました。

リニューアルを繰り返し、現在は「AMPテスト」として利用することが可能です。

2016年10月:Googleのモバイル検索結果すべてにAMP対応ページを表示

日本のGoogleモバイル検索結果すべてのページに、AMP対応したページが表示されるようになり、公式ブログ「モバイルウェブを速く、快適に − AMP プロジェクト 1 周年」で発表しました。現在のAMPの仕様と差ほど変わりません。当時は⚡マークと「AMP」という文字が表示されていました。

2016年10月:AMPカルーセル内のレシピ対応をしたリッチカードを提供開始

Googleは公式ブログの「Introducing Rich Cards」で、レシピのリッチカードを世界中に公開したことを発表しました。現在でも、多くのレシピサイトが対応しています。

2016年12月:Google画像検索もAMP対応

Google画像検索においてもAMP対応が行われ、当時は⚡マークと「AMP」という文字が表示されていました。

2017年9月:強調スニペットのAMPのリンク掲載

Googleはモバイル検索結果において表示する「強調スニペット」にAMP対応のラベルと、AMPページのリンクを掲載するよに改良を加えました。

2017年11月:Yahoo!検索がモバイル検索結果でAMP対応

Google検索から遅れること約1年、Yahoo!の検索結果にもAMP対応のモバイル検索結果が表示されるようになり、当時は⚡マークと「AMP」という文字が表示されていました。

出典