強調スニペット(featured snippets)

強調スニペット(featured snippets)とは、検索ユーザーの「検索クエリ」に対して、素早い回答を表示するGoogle検索結果の上部に表示される「スニペット」のことを指します。

通常の検索結果の1位より順位が上に強調スニペットが表示されることから、0位と言われている場合もあります。

また、Googleの検索結果の1ページ目は通常10つのウェブページが表示されますが、強調スニペットが表示された場合のみ、強調スニペットを除いた9つのウェブページが表示される仕様となっています。

この強調スニペットには、一般的に関連するウェブサイトのコンテンツを利用して、簡単な回答やサマリーなどが関連する画像と共に表示されます。

強調スニペット(featured snippets)

表示される強調スニペットに関しては、Google検索の判断によって決められており、コンテンツ作成者やウェブサイト運営者が操作できるものではありません。

一部の検索クエリで、言葉の意味や質問形式でGoogle検索すると、表示されます。

また、強調スニペットは、第三者のウェブサイトから引用された情報、ページへのリンク、ページのタイトル、ページのURLなどが表示され、

強調スニペット

  • パラグラフスニペット(ひとまとまりの文章)・定義ボックス
  • 箇条書き・番号付きリストスニペット
  • テーブルスニペット

などのパターンがあります。

また、「動画のスニペット」や「Googleストーリー」も強調スニペットと呼ばれる場合がありますが、今回は省いています。

2020年1月の強調スニペットの変更

2020年1月にGoogleは強調スニペットの変更を行いTwitterで報告しました。

  • 変更前:強調スニペットに表示された場合でも、通常の検索結果の1ページ目に表示される可能性があり、強調スニペットを除いた1ページ目の検索結果は、10ウェブページが表示される。
  • 変更後:強調スニペットに表示された場合、通常の検索結果の1ページ目に表示されない(重複排除)。強調スニペットを除いた1ページ目の検索結果は、9ウェブページが表示される。

以上の変更が行われました。

強調スニペットに表示された場合、上部に表示されるため、クリック率が高まる可能性はありますが、通常の検索では1ページ目に表示されないため、「トラフィック」を多く得ることが変更前より出来なくなりました。

また、他のスニペット(動画やトップストーリー)では重複排除しないことを伝えています。

TwitterでのGoogleの報告

協調スニペットGoogelのTwitter

@searchliaison:ウェブページの内容が強調スニペットの位置に昇格した場合、検索結果の1ページ目で、そのウェブページを繰り返し表示することはなくなりました。これにより、結果が整理され、ユーザーが関連情報をより簡単に見つけることができます。強調スニペットは、検索結果の1ページ目で表示する10のウェブページの1つとしてカウントされます。

また合わせて、全世界の検索結果に配信され、

  • 動画をフィーチャーしたスニペットでは重複排除は発生しないこと
  • トップストーリーや興味深い検索などの他の機能では重複排除は発生しないこと
  • 重複排除は、重複排除されたURLを意図的に2ページ目に移動することではないこと
  • SearchConsoleのパフォーマンスレポートに変更がないこと

などを合わせて伝えました。

※2ページ目以降であれば、表示される可能性はあります。

Yahoo!検索との関連性・トラブル

Yahoo!検索は、Googleが検索エンジンを提供しているため、強調スニペットの変更も同時に行われましたが、Yahoo!検索では強調スニペット出てこないというトラブルが発生し、Googleが強調スニペットに選択しているウェブページが、1ページ目はおろか、2ページ目、3ページ目にも表示されないことがありました。

ただ、同年の2月頃には、Yahoo!検索もGoogle検索と同様の強調スニペットが表示されるように、更新されています。

SEOに与える影響

強調スニペットは、Googleの検索結果に対して一番上(広告よりは下)に表示されるため、重要度の高いSEOとして考えられています。

Ahrefsは1億1,200万のキーワードを調査し、2017年に出した調査結果によると以下のような情報が記載されています。

Ahrefsは1億1,200万のキーワードを調査し、2017年に出した調査結果
出典:Ahrefs
  • 検索クエリの12.29%は検索結果にスニペットが含まれていること
  • 強調スニペットのクリック率は8.6%、クリックスルー率は19.6%
  • 強調スニペットの99.58%はGoogleの上位10位に入っていた(2020年1月変更)
  • 強調スニペットが存在する場合、通常の検索のクリック率が20%を下回ること

などを報告しています。

強調スニペットがない検索結果は、1位のクリック率が26%に対し、強調スニペットが表示された場合、19.6%まで落ちてしまうことが分かります。

また、SEOツールの「SEMrush」の報告によれば、すべてのクエリの11.84%に注目のスニペットがあると報告しています。

そのため、SEOに与える影響としては、

  • 強調スニペットは、Googleの順位に関わらず、「オーガニック検索」からより多くのクリックを獲得できること
  • 強調スニペットに表示されている場合、Googleから良いランク付けをされているページであること
  • より高いトラフィックを得る場合は、強調スニペットに表示されること

以上のことが考えられます。

著作者:辻 昌彦

コメント・フィードバック

フィードバックいただいた、SEOへのご意見や見解は内容を管理者が確認し、当文章に掲載される可能性がございます。

Subscribe
Notify of
guest
0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments
強調スニペット(featured snippets)

強調スニペットとは?

強調スニペット(featured snippets)とは、検索ユーザーの「検索クエリ」に対して、素早い回答を表示するGoogle検索結果の上部に表示される「スニペット」のことを指す。

通常の検索結果(1位)より順位が上(0位)に表示される。上位に表示されることから、重要度の高いSEOとして考えられており、Googleの順位に関わらず、オーガニック検索からより多くのクリックを獲得できる。

Googleは2020年1月に強調スニペットの変更を行い、強調スニペットが検索結果で表示された場合、本来10ウェブページが1ページ目に表示されるが、9ウェブサイトとなり、強調スニペットに表示されたウェブページは、1ページ目に重複回避のため表示されなくなった。

また、強調スニペットの種類としては、パラグラフスニペット(ひとまとまりの文章)、箇条書き・番号付きリストスニペット、テーブルスニペットが存在する。

 

SEO百科事典

SEO百科事典

このSEO百科事典は、SEOの知識データベースであり、備忘録として作成・更新しているウェブサイトです。

Google等の検索エンジンのSEOについての正確な情報及び、当サイトの見解・考察を掲載しながら、閲覧ユーザーの方からのコメントの繁栄、又は質問への回答の反映などを行い、正しい「SEO百科事典」を作ることを目的としています。

 SEO百科事典HOMEへ

 Google検索品質評価ガイドライン(日本語訳)

 運営者情報

 お問い合わせ

 開発ログ