Google Discover(グーグルディスカバー)

Google Discover(グーグルディスカバー)とは、ウェブ検索の履歴や位置情報などのデータを元にしてユーザーに興味・関心があるコンテンツを表示するGoogle検索の機能(Discover)であり、フィードに掲載されると大量にアクセスが集まることから「Google砲」とも呼ばれています。

昔は「Googleフィード」という名前で呼ばれていましたが2018年9月に改名されました。

Google Discoverの効果例

掲載場所は、主に「Googleアプリ(iPhone/android)」、Googleクロームブラウザの検索画面に下画像のように表示されます。

Google Discover(グーグルディスカバー)

あなたが運営しているウェブサイトやブログがGoogle Discoverフィードに掲載されるためには、まず表示対象となるために「Discoverのコンテンツポリシーを満たしている」ことや、Googleに「インデックス」されていることなどが必要なりページの品質条件や画像条件をクリアする必要があります。

また、Google Discoverフィードへの表示を高めるためには、 E-A-T がウェブサイト・ページには必要です。

※「E-A-T」は2020年7月にGoogle Discoverの記事を刷新した際に追加されました。

表示対象になるために必要なこと

Google Discover(グーグルディスカバー)の表示対象となるために、以下2点を確認しておきましょう。通常のウェブサイトであれば、まず問題ないと言えるでしょう。

対象ページがGoogleにインデックスされていること

対象となるコンテンツがGoogleに インデックス(index) 登録されていることが表示対象となるためには必要です。

以下で説明するコンテンツポリシーを同時に満たすことで、そのコンテンツは自動的にGoogle Discoverの対象となります。

コンテンツポリシーを守っていること

「Discoverのコンテンツ ポリシー」に記載があるように、掲載対象となるためには以下のコンテンツポリシーを守る必要があります。

  • 有害なコンテンツ
    (人や動物に直接かつ直ちに深刻な危害をもたらすなど)
  • 中傷にあたるコンテンツ
  • 不快なコンテンツ
    (人種、民族、宗教、障がい、年齢、国籍、従軍経験、性的指向、性別、性同一性など)
  • テロリストのコンテンツ
    (勧誘、暴力の扇動、テロ攻撃の称賛など)
  • アダルト コンテンツ
    (ヌード、性行為、性的内容を示唆する行為、露骨な性表現を含んだコンテンツ)
  • 暴力や残虐行為のコンテンツ
  • 下品な言葉や罵倒語
    (わいせつなコンテンツ)
  • 不正行為
    (他人や他の組織になりすまし、所有権や主な目的を偽造、隠ぺいしているサイトやアカウントなど)
  • 誤解を招くコンテンツ
    (ユーザーを不正に誘導する)
  • 医療のコンテンツ
    (科学的または医学的な統一見解とエビデンスに基づくベスト プラクティスに矛盾または反するサイトのコンテンツ)
  • 広告、スポンサー コンテンツ
    (広告やその他の有料の販促用コンテンツ)
  • 著作権で保護されたコンテンツ
    (第三者の知的所有権を侵害しているコンテンツ)
  • 個人情報や機密情報
    (診療記録や財務情報など個人の機密情報)
  • スパムやマルウェア
    (過度に繰り返されるコンテンツ、重複するコンテンツ、オリジナル性に欠けるコンテンツや、過剰なスペルミス、文法上のミス、誇張目的での文字の乱用)

以上が違反事項になり、アダルトはどんなに頑張ってもGoogle Discoverに表示されることはありません

「医療のコンテンツ」に関しては、医療のサイトが表示されないわけではなく、科学的または医学的に矛盾がある記事が除外されます。

また、2021年2月に、Google Discoverで手動による対策のポリシーガイドラインを追加し「 手動による対策 」を公開しており、Google Discoverも俗に言うペナルティの対象となりました。

掲載されるための対策

上記で説明した「表示対象になるために必要なこと」に加え、Google Discoverにより掲載されるために必要な対策について説明していきます。

全体的な大きな基準として、

  • ユーザーが興味を持っていると思うコンテンツを投稿すること
  • コンテンツで高品質の画像を使用すること

上記の2点は必ずクリアする必要があり、そのための詳細を以下で説明していきます。

本質を捉えたページタイトルを入れること

Googleはうまく表示される可能性を高めるに「本質を捉えたページタイトルを クリックベイト 以外の方法で作成すること」を推奨しています。

閲覧するユーザーを増やすために、嘘偽りや誇大広告などをつけていなければ、特に問題ない項目だと思われます。

改めて、作成しているページのタイトル( titleタグ )を見直しておきましょう。

人為的にポジティブな心理状態を高める手法は避けること

プレビュー コンテンツ(タイトル、 スニペット 、画像)に誤解を招くような内容や誇張した内容を入れて注目を集めたり、コンテンツの内容を理解するうえで必要な重要情報を伏せたりして、人為的にエンゲージメントを高める手法は避ける。病的な好奇心を掻き立てたり、刺激的な内容や怒りをあおる内容で注目を集めるような手法は避ける。

以上のことをGoogleはうまく表示される可能性を高めるに必要なことだと推奨しています。

つまり、タイトル、スニペット、画像には誤解を招くような内容や、大げさな表現を避けることが必要です。

具体的には、

  • タイトル、スニペット、画像に誤解を招く内容や誇張した内容を入れないこと
  • コンテンツの内容を理解するうえで必要な重要情報を伏せること

などが挙げられます。

通常通り記事やブログを運営していれば、こちらも問題が無いことだと言えます。

コンテンツの情報(日時・著作者等)表示すること

コンテンツ内容に合わせて、Googleはコンテンツの情報表示を推奨しています。

具体的には、

  • コンテンツの作成日時などの明確化
  • コンテンツ・ウェブサイトの執筆者の署名・著者をつけること
    (執筆者を明らかにすること)
  • 透明性を高めてサイト訪問者との信頼関係を適切に築くこと
    (出版物、サイト運営者、関連する会社やネットワーク、連絡先)

以上のことが推奨されています。

「透明性を高めてサイト訪問者との信頼関係を適切に築くこと」が難しい点かもしれませんが、運営者情報を表示し、コンテンツやウェブサイトの専門性と関連性がある出版物やネットワークがあれば表示・掲載しておくべきと言えるでしょう。

幅1,200px以上の画像をコンテンツに含めること

Discoverからのアクセスが発生する可能性の高い大きい画像を幅1,200pxでコンテンツに含めることを推奨しています。

さらに、画像の1,200px以上にした上で、

  • AMP(Accelerated Mobile Pages)の対応
  • max-image-preview:largeの設定

いずれかの対応を行っている必要があります。また、注意点としてコンテンツ内にサイトのロゴを画像として使用しないことを挙げています。

max-image-preview:largeについて

「max-image-preview:large」とは、Googelがサポートしているメタタグ「robots」を指しており、viewport(表示領域)の幅に合わせて大きな画像を表示させるメタタグとなります。

max-image-preview:[size] は、ページに関連付けられる画像のサイズを制限するメタタグとなり、[size] には「none(画像をスニペットに表示しない)」、「standard(デフォルトの大きさの画像をスニペットに表示)」、「large(iewportの幅に合わせて大きな画像をスニペットに表示)」のいずれかが使用できます。

「max-image-preview:large」のメタタグのHTMLの書き方としては以下のようになります。​

<head>
<meta name=”robots” content=”max-image-preview:large”>
</head>

上記の設定を行うことで、画像がスニペットに表示され、以下画像のような形になります。

max-image-preview:large

(検索結果に表示されるかどうかは、ウェブサイトの運営状況やGoogle検索の判断によります。)

max-image-preview:largeの補足

補足として、AMPを設定しているページでは上記のメタタグは不要であり、WordPressでウェブサイトを運営している場合は、「Yoast SEO」プラグインを利用することで、アイキャッチに画像を適正なサイズで設定することで「max-image-preview:large」が表示されます。

(※Yoast SEOプラグインを当ページで推奨している訳ではございません。インストールや設定は個人や企業の責任を持って確認・運用してください。)

E-A-Tのページが多くあること

「ユーザーが興味を持っていると思うコンテンツを投稿すること」に関係しますが、E-A-Tが多くあるサイトのコンテンツがGoogle Discoverに多く利用されます

E-A-TはGoogleが提供している Google検索品質評価ガイドライン で定義されているウェブサイト・ウェブページを評価する基準の1つとなり、Google検索とDiscover は異なるサービスですが、コンテンツに適用される E-A-Tに関する原則は、ほぼ同じであることを説明しています。

Google の自動システムは、専門性が高く(E)、権威があり(A)、信頼できる(T)ページが多くあるサイトのコンテンツを Discover に表示します。この E-A-T を改善したい場合は、検索に関してサイト所有者に考慮するよう推奨されている項目と、同じ内容を検討してください。検索と Discover は異なるサービスですが、それらのコンテンツに適用される E-A-T に関する原則はほぼ同じです。
引用:Google Discover

Googleは自動システムにおいて、専門性が高く(Expertise)、権威があり(Authoritativeness)、信頼できる(Trustworthiness)ページが多くあるサイトのコンテンツを Discover に表示するとしっかりと明記しています。

Google Discoverとして表示されない多くのコンテンツはE-A-Tが不足しているウェブサイトが多いと言え、すぐれたE-A-Tを実証することが表示されるための改善する一番の近道と言えます。

E-A-Tに関する詳細は「E-A-T(専門性・信頼性・権威性)」を参照してください。

モバイルフレンドリーであること

Google Discoverはスマートフォンとタブレットでのみ利用できるため、コンテンツがモバイルでアクセス可能であることが重要であり、ウェブページが モバイルフレンドリー であるように心がけましょう。

また、同時にモバイルでアクセスしやすいように、モバイルサイトのスピードも重視しておきましょう。

良くある質問

Google Discoverで以下に良くある質問を掲載しています。

Google Discover(グーグルディスカバー)に表示されるためには、対象ページがGoogleにインデックスされていることやDiscoverコンテンツポリシーを守っていることが掲載対象となる条件として挙げられ、

  • ユーザーが興味を持っていると思うコンテンツを投稿すること
  • コンテンツで高品質の画像を使用すること

以上のことがGoogle Discoverにより掲載されるために必要なことになります。

はい、Google DiscoverにはE-A-Tが関係しています。

Google Discoverにうまく表示される可能性を高めるにウェブサイトやウェブページのE-A-T(専門性・信頼性・権威性)が関係していることを以下のように伝えています。

「Google の自動システムは、専門性が高く(E)、権威があり(A)、信頼できる(T)ページが多くあるサイトのコンテンツを Discover に表示します。」

また、「E-A-T」は2020年7月にGoogle Discoverの記事を刷新した際に追加されました。

一概に断定はできませんが、基本的には、

  • ニュース
  • 記事(ブログ等)
  • 動画
  • 広告
  • スポーツ中継など

以上を含む情報フィードが表示されすいと言えます。

これらはすべて、GoogleのAIと組み合わされて、Googleが関連性があり興味深いと考えるユーザーに新しいコンテンツを表示する仕組みです。

Google Discoverにより多く表示してもらうためには、

  • 最新の業界トレンドに従った記事を作成すること
  • 正確な情報を反映するように記事等を更新すること
  • サイト内と関連するトピックに関するニュースを作成すること

などが挙げられますが、安易にニュース記事を作成してもなかなか表示されることはないでしょう。

まずは、E-A-Tを理解することから始めていただくことを推奨します。

著作者:辻 昌彦

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Google Discover(グーグルディスカバー)

Google Discover(グーグルディスカバー)とは?

Google Discover(グーグルディスカバー)とは、ウェブ検索の履歴や位置情報などのデータを元にしてユーザーに興味・関心があるコンテンツを表示するGoogle検索の機能(Discover)であり、「Googleアプリ(iPhone/android)」、Googleクロームブラウザの検索画面に表示される。別名:Google砲。

2020年7月にGoogle Discoverの記事を刷新し、フィードへ表示されるために E-A-T がウェブサイト・ページには必要であることを追加した。

2021年2月8日頃に、GoogleはGoogle Discover、Googleニュースを手動による対策(ペナルティ)の対象とするようポリシーガイドラインを変更した。

 

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