Googleの検索結果に無料でホテルのリストを表示することを発表
Googleは2021年3月9日に、Googleの検索結果に無料でホテルのリストを表示することを公式ブログで発表し、アップデートを行ったことを報告しました。(以下画像参照)
アップデートの内容としては、
- 世界中のホテルや旅行会社がホテルの予約リンクに無料で表示されるように変更を加えたこと
- 幅広いホテル価格にアクセスできるよう検索ユーザーの利便性の改善をおこなったこと
以上の内容となり、すべてのホテルと旅行会社にとって、このアップデートは潜在的な顧客に到達するための新しい無料の方法だと解説しています。
公式ブログでは「すでに広告を出稿している広告主の場合、無料の予約が掲載されることにより、プラスでユーザーのリーチを拡大できます。この新機能のテストでは、個々のホテルからオンライン旅行代理店まで、すべてのパートナータイプが、予約「トラフィック」と「ユーザーエンゲージメント」の増加を通じて無料の予約リンクの恩恵を受けていることが示されています。」と回答しています。
実際に、「東京 ホテル」などのキーワードで検索した結果は以下画像の通りです。
上画像の「ホテルを表示」を押すと、無料リストで表示されているか、有料リスト(広告)で表示されているかを判断することが出来ます。
すでに、ホテル価格API(ホテル オンボーディング ガイドを参照)やホテル広告を行っている場合は、無料の予約リストに掲載されるため、何もする必要はありません。
(無料予約リンクのパフォーマンスは、ホテルセンターの「レポート」ページで確認できます。「無料予約リンクのベストプラクティス」の詳細を確認してください。)
それ以外の方は「Googleホテルパートナー」に申請し、無料の予約リンクを使用して、より多くの旅行者とつながることを推奨しています。
無料ホテル予約リストのランキング要因
無料ホテル予約リストが、どのように上位表示されるか(Googleのランキング要因)については、以下のように回答しています。
「さまざまなシグナルを使用して、ユーザーに表示するのに最適なリンクを決定する」「Googleと無料予約リンクプロバイダーとの商業的関係はランキングに影響を与えず、誰もがより高いランキングにお金を払うことはできない」「ホテル広告への参加または非参加は、無料予約リンクのランキングにも影響しません。」と回答しています。
上記で説明している「さまざまなシグナル」とは以下の通りです。
- 消費者(検索ユーザー)の好み
- ユーザーに提供されるそのリストの価値
- ランディングページ(単一のウェブページ)の経験
- Googleに提供された価格の過去の正確さ
「Googleに提供された価格の過去の正確さ」に関しては、「料金の精度に関するポリシー」を確認し、禁止されている手法を確認しておきましょう。
また、こちらは料金精度スコアに基づいて評価されています。
料金精度スコアとは、Google は、ポリシーを遵守して料金が提示されている頻度に基づいてパートナーごとにスコアを算出します。この料金精度スコアは、料金が正確に提示されているかどうかをパートナーに知らせる手段であり、パートナーや特典やペナルティの対象になるか Google が判断する基準でもあります。全体の平均スコアは「不合格」から「非常に良い」までの値で示されます。
最後に
Googleが無料ホテル予約リストを公開した理由として、感染症の影響を一番に挙げています。
この「Googleの検索結果に無料でホテルのリストを表示する」ことで、予算が少ない中小企業などのホテル、旅行会社のリストをGoogleホテル検索で表示することによって、多くの露出が期待でき、経営を助けることが出来るでしょう。
技術的な問題は多少あるかもしれませんが、ホテル業界関係者は積極的に推進していくことを推奨します。
著作者:辻 昌彦
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