Googleは個人のウェブ閲覧履歴を追跡して得た情報を使った広告の販売を終了する
Googleは、2021年3月3日の公式ブログ「Charting a course towards a more privacy-first web(よりプライバシーを優先するWebに向けたコースの作成)」において、個人のウェブ閲覧履歴を追跡して得た情報を使った広告の販売を終了する予定であることを発表しました。
今後は、個人の閲覧履歴を追跡するのではなく、匿名化した属性の集団を追跡するように変更し、「コーホート(Federated Learning of Cohorts(FLoC))」を用いるように変更していきます。
このコーホートに関しては、2021年1月頃に同ブログで発表された「Building a privacy-first future for web advertising(Web広告のプライバシー第一の未来を築く)」にも記載されており、効果的に群衆の中の個人を隠し、デバイス上の処理を使用して、ブラウザ上で個人のウェブ履歴を非公開にするもの、サードパーティーのCookieに代わるものとしています。
このウェブ閲覧履歴を利用して追跡する広告は、
- Apple社のプライバシー強化の姿勢
- ユーザーの拒否反応の高まり
以上が、販売を終了する経緯となったことが推測されます。
Appleはユーザーのプライバシーを重視する姿勢を強調しており、iPhoneやMacの標準ブラウザSafariでは、初期設定でWeb広告主による個人の追跡をブロックするようにしています。出典:iOSのSafariでのトラッキング状況を知りたい
また、同発表の記事の中には、ピュー研究所(Pew Research Center)の調査結果も掲載されており、
- 72%の人が閲覧履歴で広告に追跡されていると感じている
- 81%がデータを収集されることによるリスクが便益を上回ると感じている
以上の調査結果が出ているそうです。
著作者:辻 昌彦
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