中古ドメイン
中古ドメインとは、他社・他人が一度取得し、放棄した中古のドメインを指し、オールドドメインとも呼ばれます。
SEO向けの中古ドメインや、プレミアがついている中古ドメインは、取得価格の10倍、100倍…等の値段で高値で取引されています。
例えば、年号が「令和」に変わった際のドメイン「reiwa.org」など120万円で販売されていました。
SEOに与える影響
中古ドメインがSEOに与える影響としては、そのドメインにおいてページランク (PageRank)が高く、ドメイン年齢(又はドメインエイジ:取得後、利用していた期間)が長く、ドメインに紐づいていた「被リンク(バックリンク)」が豊富にあるものを購入し利用することで、上位表示されやすいという裏技的なSEOで2010年頃から利用されてきました。
現在において、Googleのジョン・ミューラー氏によると、ドメイン年齢はGoogleのランキングシグナルではなく、何も役に立たないことを言及しています。
@rajeshkumarsem:ドメイン年齢は信頼値を獲得するのに役立つだけであり、(Google検索の)200を超えるランキングシグナルの1つである可能性があります。
@JohnMu:いいえ、ドメイン年齢は何の役にも立ちません。
@dndgh:本当のことはGoogleが新鮮なコンテンツを兼ね備えた新しいドメインを指示しています。
@JohnMu:いいえ、それは真実ではありません。
つまり、ドメイン年齢はSEOと関係がないと言うことです。
また、中古ドメインは何らかの事情で他社・他人が手放しているドメインのため、過去にGoogleからペナルティ(手動による対策)を受けたドメインや、不正に購入したバックリンクが多くついているドメインなど、利用するリスクも高くなっています。
SEOに効果があるかどうか不明な点も多く、リスクも高いため中古ドメインをお勧めすることはできません。新規ドメインを取得しウェブサイトを育てていくことを推奨します。
中古ドメインかどうかを調べる方法
「新規で取得したドメインが中古ドメインだった」ということを防ぐために、取得するドメインが中古ドメインかどうか調べる方法をご紹介します。
「Wayback Machine」というサイトにアクセスし、取得するドメインを入れて検索します。検索結果は以下のように表示され、取得された形跡があれば、カレンダーに丸が入ります。
また、カレンダーの丸を押すことで、過去に運営していたウェブサイトのキャッシュデータを確認することが可能です。
もし中古ドメインを取得していたら
もし中古ドメインを取得し、すでにウェブサイトを運営している場合は、
- どのようなウェブサイトが運営されていたか確認をすること
- 「Search Console」に登録をする
以上のことを確認しておきましょう。
2010年頃の対処方法がGoogleコミュニティーフォーラムに以下のように記載されています。
Googleのジョン・ミュラー氏の回答:
あなたの新しいドメイン名は以前に他の目的で使用された可能性があります。一般に、以前に使用された可能性のある新しいドメイン名に変更する場合は、所有権の変更(または少なくとも目的の変更)を詳述した再審査リクエストを送信することをお勧めします。
しかし、現在では再審査のリクエストは、Googleからペナルティ(手動による対策)を受けた場合か、セキュリティの問題を指摘された場合のみSearch Consoleから行うことが可能です。(ドメインや被リンクに対して、通知が来ない場合は行うことが出来ません。)
また、被リンク(バックリンク)はリンクの否認からも申請することが可能ですが、少し様子を見たほうが良いでしょう。
「被リンク(バックリンク)の総数はSEOに関係がない?Googleが回答!」の記事も確認しておきましょう。
良くある質問
中古ドメインの良くある質問を記載しています。
現時点で一概になんとも言えません。
中古ドメインでSEOを行っている方は今でも実在します。Googleはドメイン年齢(ドメインエイジ)に関しては関係ないと否定をしていますが、中古ドメインに付いている被リンクなどは何も回答していません。そのため、中古ドメインを販売している業者は今でも沢山存在します。
著作者:辻 昌彦
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