サブドメイン・サブディレクトリ
サブドメインとは、ルートドメインの前のホスト名を任意で登録したドメインをサブドメインと言います。一方、サブディレクトリとは、ルートドメインに対し、ディレクトリ「/(スラッシュ)」と任意のディレクトリ名で区切ったドメインの状態を言います。
- サブドメイン:http://sub.example.com
- サブディレクトリ:http://www.example.com/blog/
サブドメインを利用する場合の多くは、ブランディングや部門別のウェブサイトを構築する場合や、技術的な利点のためサブドメインを選択する場合が多いと言えます。
SEOを考慮する場合、そのほとんどはサブディレクトリの方に利点があると言えますが、検索ユーザーや閲覧ユーザーに対してどのように機能するかを考えることが一番大切です。
SEOに与える影響
Googleは、サブドメイン、サブディレクトリのいずれかを使用することは問題がないことを伝えています。
しかし、問題がないだけで、利点とは異なります。
ほとんどの場合、SEOの観点からは、サブディレクトリの方がサブドメインよりも優先されます。
優先される理由として、
- サブディレクトリ:コンテンツとリンクがドメイン内で共有されるため
- サブドメイン:コンテンツとリンクがサブドメインとメインドメインの間で分割されるため
以上のことが考えられ、すべてがメインのドメインに集約しているサブディレクトリの方がSEOの恩恵(多くの意見・見解があり、分かれています)があると考えられます。
しかし、サブドメインが悪いわけではなく、他の種類のコンテンツを分類したい場合や、他のブランドや部門を切り替えたい場合など、SEOの利点になる場合もあります。長所と短所と一緒に検討する必要があり、簡単な選択ではありません。
さらに、サブディレクトリで作成した場合でも、メインのドメインと明らかにサイトが違う場合、Googleは別のサイトとして扱う場合もあります。
Googleの回答
以下のビデオでは、Googleのジョン・ミュラー氏が、2017年のYouTubeでサブドメインとサブフォルダーの議論に対してのアドバイスです。このアドバイスは、当時から今日まで変わっていません。
「Googleのウェブ検索は、サブドメインまたはサブディレクトリのいずれかを使用して問題ありません。Search Console でサブドメインを個別に確認し、設定を変更して、サブドメインごとの全体的なパフォーマンスを追跡する必要があります。サブドメインを個別にクロールする方法を学ぶ必要がありますが、ほとんどの場合、それは最初の数日間の形式的なものにすぎません。」
上記がサブドメイン、サブディレクトリのいずれかを使用することは問題がないですが、利点とは異なる理由です。
また、「Search Console」で登録をすることでGoogleはサブドメインとメインドメインと別の異なるサイトとして扱っていることも分かります。
サブドメインからサブディレクトリへ移動した例
以下では、サブドメインからサブディレクトリで移動し、「トラフィック」が向上した例をご紹介します。
私はこれ(サブドメインからサブディレクトリへの移動)を約4週間前にTwitterで共有しましたが、まだ上昇しているので再共有したかっただけです…。
ポイントとしては、確かに上昇し続けていますが、サブドメインからサブディレクトリへ移動する際に、少しトラフィックが下がっていることが分かります。
議論などを始めたくはありませんが、小売業のクライアントのブログが、サブドメインからサブディレクトリ「/ blog」に移動されたときに何が起こったのかを説明します。
注意点
当たり前ですが、すべてのウェブサイトが上記のようにトラフィックが上昇するわけではありません。コンテンツの内容等やうぇうサイトの状況によってはトラフィックが下がる可能性もあります。
実際に、「私」が管理しているウェブサイトは、サブドメインからの「301リダイレクト」を利用した適切な移動で、全体のトラフィックが10%減少し、12ヶ月たっても元に戻ることはありませんでした。
例えば、サブドメインがGoogleに評価されており、メインのドメインがGoogleから低評価だった場合などに起こり、適切な対応を取ることが大切です。
良くある質問
サブドメイン・サブディレクトリで良くある質問を以下でご紹介いたします。
いいえ、一概にSEOの効果があるとは言えませんし、状況によってはトラフィックが減少する可能性もあります。
変更するかは、検索ユーザーや閲覧ユーザーに対し、機能するかを一番に考えてみて選択してください。
- 多言語対応する場合に、サブディレクトリを利用しなければならない
(例:example.com/us/) - メインのドメインで開発したウェブサイトの場合、サブディレクトリでWordPressなどのCMS設定が困難になる
サブディレクトリのデメリットとしては、技術的なデメリットが多いと言えます。
例えば、
以上のデメリットが考えられます。
著作者:辻 昌彦
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