ページエクスペリエンスシグナル
ページエクスペリエンスシグナルとは、ユーザーがウェブページで操作を行った場合、情報そのものの価値以外にユーザーが体験する尺度となるシグナルのことを言い、既存のページエクスペリエンスシグナルに含まれるものとしては、
- モバイルフレンドリー
- セーフブラウジング
- HTTPS セキュリティ
- 煩わしいインタースティシャル に関するガイドライン
の以上が該当します。
また、既存のページエクスペリエンスシグナルに加え、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)を含めたページエクスペリエンスシグナルを導入したランキング要因をGoogleは 2021年5月にリリースします。
※既存のページエクスペリエンスシグナルは現時点でもランキング要因です。
SEOに与える影響
ページエクスペリエンスシグナルがSEOやランキングに与える影響としては、Googleは以下のように回答しています。
ページエクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページエクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページエクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページエクスペリエンスが一段と重要になります。
そのため、ランキング要因と言ってもコンテンツが優れたページよりも上位に表示されることはありませんが、他のウェブページとコンテンツ内容が競合している場合は、ページエクスペリエンスが優れている方が上位に表示されることとなります。
さらに、2021年2月25日のGoogleのダニー・サリヴァン氏(@dannysullivan)はTwitterにて以下のように言及しています。
一夜にして、(ページエクスペリエンスシグナル・コアウェブバイタルのランキング要因を)ある種のスイッチを切り替えて、大きな変化があるとは限らないと私は言いました。 これは通常、この種(速度、モバイルフレンドリーなど)のロールアウトが、今までどのように機能したかではありません。 そしてまた、物事は相対的である傾向があります。
モバイルフレンドリーが始まったときを考えてみてください。そのようになる(ほとんどのページがモバイルフレンドリーになること)には、まだたくさんのページが必要でした。したがって、それはGoogleのランキング要因でしたが、最初(ロールアウト時)は要因としてより多く使用することはあまり意味がありません。しかし、時間の経過とともに、それは(他の要因と同様に)より価値のあるものになる可能性があります。
そのため、ページエクスペリエンスシグナルでは、優れたページエクスペリエンスがページで一般的になるため、最初のリリースよりも時間の経過とともに重要な要素になる可能性があります。しかしまた、そして私たちが言い続けているように、それは多くの要因の1つです。
(赤枠の部分は上記で引用した部分です。)
以上の回答をしています。
2021年5月にコアウェブバイタル(Core Web Vitals)の ロールアウト を予定していますが、最初のロールアウトはランキングに与える影響は少なく、その後Googleの重要なランキング要因となりえることを示唆しています。
まだ、取り組んでいない方は一度「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?」の記事を確認してみてください。
著作者:辻 昌彦
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