Googleセーフブラウジング
Googleセーフブラウジングとは、ウェブ全体にわたる安全ではないウェブサイトを特定し、閲覧するユーザーやサイト運営者(ウェブマスター)に、安全ではない有害性を知らせるためにGoogleが構築したサービスです。
また、このセーフブラウジングは、「ページエクスペリエンスシグナル」の1つでありGoogleのランキング要因です。運営するウェブサイト全体やページ単体に悪意のあるコンテンツ(マルウェアなど)や不正なコンテンツ(ソーシャル エンジニアリングなど)が含まれていないことが必要となります。
運営するウェブサイトにセーフブラウジング関連の問題があるかどうかは、「Search Console」の「セキュリティの問題」から確認することができ、安全ではないウェブサイトとしてGoogleセーフブラウジングを通じて判断された場合は通知を受けることが出来ます。
そのため、Search Consoleの設定は必ず行っておきましょう。
また、セキュリティの問題にレポートが表示され、ページが検索結果に含まれている場合は、検索結果に警告ラベルが追加されます。場合によっては インタースティシャル な警告ページが表示される場合もあります。
セキュリティの問題の種類
Googleが報告を行うセキュリティの問題は以下の3つのカテゴリーに分けられます。
ハッキングされたコンテンツ
ハッキングされたコンテンツとは、サイトにセキュリティ上の脆弱性があるために、サイト運営者の許可なくサイト上に置かれたコンテンツを指します。
主な種類として、
- ハッキング: マルウェア
サイトが悪意のあるハッカーのマルウェアに感染しているか、マルウェアをホストしている状態 - ハッキング: コード インジェクション
ハッカーがサイトを侵害し、ページに悪意のあるコードを注入している状態 - ハッキング: コンテンツ インジェクション
ハッカーがサイトのページにスパムのリンクやテキストを追加している状態 - ハッキング: URL インジェクション
ハッカーがサイト上で新しいページを作成している状態
などが該当します。
マルウェアや望ましくないソフトウェア
マルウェアや望ましくないソフトウェアとは、デバイス・ユーザーに害を及ぼすよう設計されたソフトウェアや、不正な行為や予期しない行為に関与しているソフトウェア、ユーザーに悪影響を及ぼすソフトウェアを指します。
- 有害なダウンロード
- 有害なダウンロードへのリンク
- 不明瞭なモバイル請求
などが該当します。
ソーシャル エンジニアリング
ソーシャル エンジニアリングとは、機密情報の公開やソフトウェアのダウンロードなど、訪問者をだまして危険な行為に誘導するコンテンツを指します。
主な種類として、
- 不正なページ
機密情報の公開やソフトウェアのダウンロードなど、訪問者をだまして危険な行為に誘導するコンテンツがサイトに含まれてる状態 - 不正な埋め込みリソース
機密情報の公開や望ましくないソフトウェアのダウンロードなど、訪問者をだまして危険な行為に誘導する不正な広告や埋め込みリソースがサイトに含まれている状態
などが該当します。
良くある質問
セーフブラウジングに関する良くある質問をまとめています。
Googleの報告によると、セーフブラウジングによって、新たに検出される安全ではないウェブサイトは現在でも毎日数千件を超えています。
また、2016年頃から不正なソフトウェアサイトより、フィッシングサイトが急激に増加しています。「Google セーフ ブラウジング」の公式ページより最新の情報を確認することが可能です。
悪意のあるコンテンツとは、「マルウェア」「望ましくないソフトウェア」を指しています。
マルウェア:ソフトウェアまたはモバイルアプリであり、特にパソコン、モバイル デバイス、それらで実行されているソフトウェア、パソコンやモバイル デバイスのユーザーに対して有害な影響を与えることを目的として設計されたものを指します。
望ましくないソフトウェア:不正な行為や予期しない動作、ユーザーのウェブ閲覧やパソコン操作に悪影響を及ぼす動作を引き起こす実行ファイルやモバイルアプリのことを指します。
ソーシャルエンジニアリングとは、機密情報の公開やソフトウェアのダウンロードなど、閲覧者をだまして危険な行為に誘導するコンテンツのことを指しています。
また、ウェブユーザーがオンライン上で危険な行為に誘導されることを「ソーシャル エンジニアリング攻撃」と言います。
- レポートで問題の説明と確認
- 詳細情報と問題を修正するための手順を確認
- 詳細情報で示されている該当ページのサンプルを利用して、問題のトラブルシューティングを行い、修正
- サイト全体で問題を修正
- レポートに複数の問題が表示されている場合は、すべての問題を修正
- 修正をテスト
- 審査をリクエスト
- サイトの品質に関する問題を正確に説明する
- 問題を修正するために行った手順を記述する
- 取り組みの結果を記述する
- 再審査を待つ( 1〜2 週間程度)
セキュリティの問題が発生した場合、「[セキュリティの問題] レポート」のページを熟読し、以下の流れで問題を修正します。
以上の流れで進みます。
注意点としては再審査を待っている際に、繰り返し再審査のリクエストを行わないことです。
著作者:辻 昌彦
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