RSSフィード・Atomフィード
RSSフィードとは、更新されたコンテンツやニュース・ブログ、ビデオ、画像、公開日、作成者、リンクなど含むオンラインファイルで、機械可読形式で公開するために使用される軽量XML形式となります。
そのコンテンツ等に関する詳細がファイルに自動的に生成され、新しいものから順に表示されることが一般的で、RSSは、Rich Site Summary(リッチ・サイト・サマリー)の略となります。
※当サイト(SEO百科事典)の「RSSフィードはこちらから」確認できます。
一方、Atomフィードとは、RSSフィードの代替として引き続き使用されているケースが多く、RSSフィードと似て軽量XML形式でのオンラインファイルとなります。(RSSの方が、一般的で広く使用されているフィード形式です。)
RSSフィード・Atomフィード両方とも、記事(更新されたコンテンツやニュース・ブログ等)が公開されるたびに、新しい記事を最新の状態に保つことが可能です。そのため、訪問者がブログやページにアクセスし、記事が更新されたときに通知を受け取りたい場合は、RSSフィード・Atomフィードは理想的なオプションとなります。
また、近年RSSフィード・Atomフィードを利用し、メルマガやSNSの投稿を自動的に行う手法も支流です。
SEOに与える影響
RSSフィード・AtomフィードがSEOに与える影響としては3点あります。
- 検索エンジンに新しいページのURLを伝えることが出来る
- RSSフィードでクローリングが早くなり、結果インデックス登録が確実なものとなる
- インデックス登録が早いことで、Googleのランク付けがスムーズに行われる
以上となり、RSSフィード・Atomフィードは設定しておくことを推奨します。
※RSSフィード・AtomフィードをGoogleに送信することで、インデックスが保証されるわけではありません。
また、近年RSSフィードから定期購読するツール(feedlyなど)もあり、設定すると「トラフィック」が向上する可能性もあります。
Googleが伝えているRSSフィードについての詳細
Googleは、2009年の公式ブログ「RSS / Atomフィードを使用して新しいURLを検出する」で以下のように伝えています。
Googleは、ウェブ上で見つけたリンクから送信されたURLまで、さまざまなソースを使用して新しいウェブページを見つけ ます。ユーザーが公開後すぐにGoogle検索結果で新しいコンテンツを見つけられるように、新しいページをすばやく発見することを目指しています。最近、RSSフィードとAtomフィードを使用して新しいWebページを検出する機能をリリースしました。
かなり、古い情報ですが、その後に「XMLサイトマップとRSS / Atomフィードのベストプラクティス」を2014年に公開しています。
RSSフィード、AtomフィードをGoogleに伝える(Search Consoleで伝える)ことで、以下のようなことがGoogleにプラスとなり、推奨している事項です。
XMLサイトマップのファイルサイズは通常大きくなり、Googleのダウンロード頻度が低くなる傾向にあります。逆にRSS・Atomフィードは通常小さいファイルサイズです。
そのため、XMLサイトマップと同時に「RSS・Atomフィード」を送信する(Search Consoleで伝える)と、Googleにすべての更新をさらにスピーディに知らせることに役立ちます。
出典:XMLサイトマップ
RSS / Atomフィードのコード例
RSSフィードに利用する項目(属性・要素)
RSSフィードでよく利用する属性・要素(項目)をご紹介します。
- <link>:そのページのURL
- <pubDate>:更新日時
- <title>:そのページのtitleを記述します
- <category>:そのページのカテゴリーを記述します
- <description>:そのページのディスクリプション名
- <guid isPermaLink=”false”>:オリジナル記事のパーマネントリンク
- <dc:creator>:作者・筆者
- <dc:contributor>:2次的協力者
- <comments>:そのページのコメントを知らせるURL
Googleの公式サイトでは「<link>」と「<pubDate>」のみが例として記載されています。
RSSフィードの例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <rss> <channel> <!-- other tags --> <item> <title>RSSフィード・Atomフィード</title> <link>http://example.com/mypage</link> <pubDate>Mon, 27 Jun 2011 19:34:00 +0100</pubDate> <category>カテゴリー名</category> <description>ディスクリプション名</description> </item> <item> ... </item> </channel> </rss>
問題が発生した場合等はGoogle公式の「フィードに関する一般的な問題」を参照してください。
Atomフィードの例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom"> <!-- other tags --> <entry> <link href="http://example.com/mypage" /> <updated>2011-06-27T19:34:00+01:00</updated> <!-- other tags --> </entry> <entry> ... </entry> </feed>
Atomフィードの詳細は「XMLサイトマップとRSS / Atomフィードのベストプラクティス」を確認しておきましょう。
RSSフィード・AtomフィードをGoogle伝える
RSSフィード・AtomフィードをGoogleに伝えるためには、Search Consoleのガバレッジ>サイトマップの部分から以下画像のように送信を行います。
エラーが表示されなければ、問題なくGoogleにRSSフィード・Atomフィードは送信されています。
また、検索エンジンはGoogleだけではありませんので、「Bingウェブマスターツール」などのBingの検索エンジンにも送信しておきましょう。
良くある質問
RSSフィード・Atomフィードに良くある質問を掲載しています。
- AtomフィードはIETF(Internet Engineering Task Force/インターネット技術特別調査委員会)標準です。
- Atomは標準の「xml:lang属性」を使用して、フィードに含まれる個々のアイテムに言語を指定できます。
- Atomフィードは、InternationalResource Identifiers(IRI/国際化資源リソース識別子)の使用をサポートしています。
(RSSフィードはサポートしていません。)
RSSフィードとAtomフィードの違いとしては、以下の点が挙げられます。
また、AtomフィードはRSSフィードの代替えとして利用されることが一般的です。
著作者:辻 昌彦
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